フェルスタッペン、ライバルに先んじて改修版スパ・フランコルシャンを試走
サマーブレイク明けの初戦、F1第14戦ベルギーGPに先立ち、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が8,000万ユーロ(約109億363万円)の費用を投じて改修されたスパ・フランコルシャンをF1マシンで試走した。
昨年のグランプリを経てスパ・フランコルシャンには大規模な改修の手が加えられた。コースレイアウトへの変更はないが、多くの路面が再舗装された事でグリップレベルの変化が予想される。
2019年のFIA-F2選手権でのアントワーヌ・ユベールの事故死など、深刻な事故が相次いだ事を受けスパは、安全性向上のためにラディオン脇のランオフエリアを拡充し、ラ・ソースやブリュッセルなどのランオフエリアをアスファルトからグラベルへと変更した。
ポイントリーダーのレッドブル・レーシングはプロモーション撮影の一環として、2011年にセバスチャン・ベッテルがワールドチャンピオンに勝ち取ったレッドブル・ルノーRB7をスパに持ち込み、フェルスタッペンにステアリングを握らせた。
スパを試走する様子を撮影した動画は「From Sim To Reality」と銘打たれ、8月23日に公開された。ただし撮影は4月20日に行われている。
F1スポーティング・レギュレーションはグランプリ週末以外のテスト走行を厳しく制限しているものの、旧車での走行についてはデモ用タイヤを履くなどの要件を満たせば違反とはならない。
マシンもタイヤも現行スペックとは全く異なるため、今回のテスト走行がフェルスタッペン及びレッドブルがライバルチームに対して圧倒的なアドバンテージになるかと言えば答えはノーだが、それでもなおマイナスに働く事はないだろう。