レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、ドイツの高級自動車メーカー、ポルシェが公式にサポートするシムレース・シリーズ「ポルシェ・eスポーツ・スーパーカップ（Porsche TAG Heuer Esports Supercup）」に参戦する事が決定した。

ポルシェ・eスポーツ・スーパーカップはiRacingをプラットフォームとして昨年設立されたワンメイクレースで、今年で2シーズン目を迎える。新たにタグ・ホイヤーがタイトルスポンサーに就任した事で、昨年の2倍となる20万ドル（約2,157万円）もの賞金が用意されている。

参加台数は全40台。フェルスタッペンは、5000人以上が参加した2ヶ月半に及ぶ予選を勝ち抜いた20人のドライバーのうちの1人として参戦する。他の20名は昨季のトップ20ドライバー達だ。

昨シーズンは、オーストラリア出身のジョシュア・ロジャースがタイトルに輝き、フェルスタッペンと同じTeam Redline所属のマクシミリアン・ベネッケが2位に、そしてレッドブル・レーシング・eスポーツ・チームのセバスチャン・ジョブが3位を獲得した。

2020年のカレンダーは全10戦で構成される。各レースデイはフリープラクティス（20分）、タイムトライアル式の予選（12分）、スプリントレース（15分）、ウォームアップ（10分）、そして30分間のメインレースの5つのセッションが行われる。

スプリントレースの優勝者には25ポイントが与えられ、メインレースの優勝者にはその2倍のポイントが与えられる。また、予選上位5名にもポイントが加算される。ポールシッターには総合10ポイントが与えられる。

ポルシェ・eスポーツ・スーパーカップは5月2日の仮想ザントフォールト・サーキットで開幕し、9月19日のモンツァで最終戦を迎える。

F1世界選手権は現時点で、6月14日の第9カナダGPまでの全てのレースの事実上の中止が決定しているが、以降のグランプリについては表向きには予定通りの開催が宣言されている。8月15日の第8戦ブランズ・ハッチを除き、7月以降の全てのラウンドがF1の開催日程とバッティングしているが、フェルスタッペンはシリーズ参戦を表明した。