2021年4月15日、F1エミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラ・サーキットでインタビューに答えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
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フェルスタッペン、初戦のトラックリミットに未だ納得せず…イモラで話し合いを要求

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはイモラ・サーキットでの第2戦エミリア・ロマーニャGPに向けて、トラックリミットに関してFIAレースディレクターに問題提起する考えを明らかにした。

フェルスタッペンは3月末の開幕バーレーンGPの最終盤にルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜き去ったものの、追い越しの際にターン4のコース外にはみ出したとして、レースコントロールからポジションを戻すよう指示され勝利を失った。

2021年3月28日のF1バーレーンGPで背後にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを従えてトップチェッカーを受けるメルセデスのルイス・ハミルトンCourtesy Of Daimler AG

2021年3月28日のF1バーレーンGPで背後にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを従えてトップチェッカーを受けるメルセデスのルイス・ハミルトン

問題となったターン4でのコース域外走行について、予選までのセッションとは異なり決勝レース中はこれを監視しないとアナウンスされていたため、ハミルトンはレースの大部分でターン4のコース外を走行しアドバンテージを得ていた。

ところがレッドブルがハミルトンのドライビングについて問い合わせると、レースコントロールは方針を転換したかのようにメルセデスに警告を発した。

3週間の中休みを経てイモラで行われたFIA記者会見の中でフェルスタッペンは、自身がディスアドバンテージを抱えた一方で同じ様にコース外に出て走行していたハミルトンなぜペナルティを受けなかったのか困惑していると語った。

フェルスタッペンは「壁やグラベルを配置すれば簡単に解決できる事」と開口一番に主張した上で、自身が何を問題視しているのかについて次のように説明した。

「レースでは30周かそこらだと思うけど、ルイスがワイドに走ってタイムを稼いでいたから僕も2周ほどやってみたんだ。そうしたらそれ以上やるなって言われてさ。ちょっと変な話だよね」

「レース中にルールを変更すべきじゃないと思う。トラックリミットを超えてのオーバーテイクが許可されなかった事は理解しているし、それはそれで構わないと思っている」

「でも、ワイドからのオーバーテイクでアドバンテージを得る事が禁止されるなら、何故、それ(単独走行でトラックリミットを犯しアドバンテージを得る事)が許されるのか? これは間違った事だと思う」

フェルスタッペンはエミリア・ロマーニャGPの金曜ドライバーズブリーフィングでこの問題を提起して、他のドライバー達やFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシと話し合いたいとの意向を明らかにした。

なお本件に関しては、レッドブル・ホンダ及びメルセデス双方のチーム代表者がトラックリミットのあり方、考え方を明確にするよう求めているが、対するマイケル・マシはバーレーンGPを終えて、レース中にトラックリミットに関する解釈を変更した事実はないと主張している。

イモラ・サーキットには全部で3箇所のトラックリミットが設置されるが、前戦とは異なりフリー走行、予選、決勝の全てで適用される。

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