フェルスタッペン「Wikipedia」発言のウォルフに手厳しい反応
メルセデスのトト・ウォルフ代表がF1史上最多連勝記録を軽んじた事についてマックス・フェルスタッペンは、レッドブルの話題に時間を費やしすぎずに自身のチーム運営に集中すべきだと苦言を呈した。
3連覇に向け邁進するフェルスタッペンが前戦イタリアGPで前人未到の10連勝を飾った事についてウォルフは、「ただの数字」に過ぎずインターネット百科事典「ウィキペディア」のネタにしかならないと軽視した。
シンガポールGPの開幕を前にフェルスタッペンは、ウォルフの発言に失望したかと尋ねられると「いや、別に」と答えた。
「自分たちが本当に酷いレースをしたものだから、多分、そのパフォーマンスに腹を立てていたんじゃないかな」
8年連続でコンストラクターズ選手権を制覇した支配的な競争力は過去のものとなり、メルセデスは2022年の新規定導入以降、表彰台にすら立てないレースが続いており、モンツァではジョージ・ラッセルが5位、ハミルトンが6位に終わった。
レッドブルのライバルとはなり得ない状況が到来した事で、2021年のようにチーム代表同士が場外で舌戦を繰り返すような緊張関係はなくなったものの、ウォルフは今もライバル視しているのか、レッドブルに対する発言を重ねている。
フェルスタッペンは「彼は時々、僕らのチームの従業員かのように喋るけど、幸いな事にそうじゃない」と語る。
「大切なのは自分達のチームに集中することだと思う。過去に遅れを取っていた時、彼らが支配的な力を持っていた時、僕らはそうしてきた」
「それに、あるチームが本当に良い仕事をしている時はそれを評価すべきだと思う。僕らは過去にそうしてきたと思う。一種の刺激にもなっていたからね。支配的である様を見ることは当時、本当に印象的だった」
「あのレベルに到達できるように、もっと良くなるように頑張らなきゃって思ってた」
「そして今、僕らはその域に達したわけで、当然、それについては本当に満足しているし、この瞬間を楽しんでいる。僕が言えるのはそれだけだ」