サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を周回するメルセデスのバルテリ・ボッタス、2021年10月22日F1アメリカGPフリー走行1にて
Courtesy Of Daimler AG

F1アメリカGP PU投入状況:ボッタスに6基目ICE、信頼性懸念のメルセデス勢3台とアロンソがグリッド降格

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第17戦アメリカGP決勝前時点での各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

信頼性に不安材料を抱えるメルセデスはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での週末に先立ち、ワークスとカスタマーの計3台に新たなPUコンポーネントを投じた。

バルテリ・ボッタスに今季6基目となるICE(内燃エンジン)と4基目のエキゾーストを開封した。ICEは既に年間割り当て上限を越えており、日曜のレースで5グリッド降格ペナルティが科された。

同じ様にアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルとウィリアムズのジョージ・ラッセルも交換を行った。共に今季4基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-Hを搭載。ベッテルは5基目、ラッセルは4基目のエキゾーストを開封した。最後尾スタートとなった。

メルセデスの広報担当者はボッタスのPU交換について「これによりシーズン終了までパフォーマンスと信頼性のベストバランスを確保する事ができる」と語った。

信頼性に問題を抱えるメルセデスの2021年型M12を搭載する8台のうち、降格ペナルティを受けていないのはランド・ノリス(マクラーレン)とランス・ストロール(アストンマーチン)のみだ。

また最終フリー走行に先立っては、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが今季4基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、今季3基目のES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)、そして9セット目のエキゾーストを開封した。

コース幅が狭く、バックストレートの後に低速セクションが続くCOTAはカレンダーの中で最もオーバーテイクが容易であり、PUペナルティを受けるには理想的なコースで、前回大会の2019年のレースではDRSを使ったものを含めて計60回の追い抜きが記録された。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

F1アメリカGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 4 3 3 3 2 2 4
V.ボッタスBOT 6 5 5 4 3 3 6
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 3 3 7
S.ペレスPER 4 4 4 4 4 4 6
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 4 4 4 2 2 2 4
L.ノリスNOR 3 3 3 3 2 2 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 3 3 3 2 2 2 3
S.ベッテルVET 4 4 4 3 2 2 5
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 4 4 4 4 3 3 9
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 8
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 3 3 3 6
C.サインツSAI 4 4 4 3 3 3 7
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 3 3 3 3 3 3 6
P.ガスリーGAS 4 4 4 4 3 3 7
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 3 3 3 2 2 2 6
A.ジョビナッツィGIO 3 3 3 2 2 2 6
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 3 3 3 2 2 2 5
M.シューマッハMSC 3 3 3 2 2 2 5
ウィリアムズ・メルセデス G.ラッセルRUS 4 4 4 2 2 2 4
N.ラティフィLAT 4 4 4 2 2 2 4

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