雨に見舞われたFP1が嘘かのように、午後のテキサス上空には青空が広がった。気温も27度まで上昇し、サーキット・オブ・ジ・アメリカズは完全なドライコンディションとなった。

1回目のフリー走行に引き続き、ルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）がFP2最速タイムを記録、初日のセッションを共にリードした。開始30分でウルトラソフトでのアタックに出たハミルトン、全20台中唯一34秒台の壁を破った。4度目のワールドチャンピオンに向けて完璧な週末をスタートさせた。

2番手にはコンマ4秒差でマックス・フェルスタッペン（レッドブル）、3番手にはコンマ5秒差でセバスチャン・ベッテル（フェラーリ）が続いた。バルテリ・ボッタスはチームメイトにコンマ6秒遅れ4番手となった。3強チームはタイムシート上位を分け合った。

ハミルトンを追うベッテルは、序盤に19コーナー外側のグラベルに飛び出した。履いていたソフトタイヤには大きなフラットスポットが発生、マシンチェックも含めて多くの時間をガレージで過ごす事になった。逆転タイトルのためには絶対に負けられないベッテル、ハミルトンとは対照的に不安を抱える初日となった。

©F1

FP1ではオイルリークによってノータイム最下位となったフェルナンド・アロンソ、FP2では早々にコースインし計28周を走りきった。トップから1.6秒遅れたものの7番手を記録、マクラーレン・ホンダを3強チームに続くポジションへと引き上げた。午前5番手のストフェル・バンドーンは、セットアップの方向性を見失ったか15番手に沈んだ。

ショーン・ゲラエルに代わって午後のトロ・ロッソを走らせたダニール・クビアト、3戦ぶりのセッションで13番手タイムを記録、新人チームメイトのブレンドン・ハートレーを17番手に従え経験の差をアピールした。来季が不透明な状況に置かれているフェリペ・マッサ（ウィリアムズ）は、ランス・ストロールを1.3秒も上回り8番手をマークした。

FP1で新しいチームメイトにコンマ8秒先行したカルロス・サインツ（ルノー）は11番手、またもニコ・ヒュルケンベルグを上回ったが、両者のギャップは僅かに1000分の5秒という僅差であった。2017年第17戦 F1アメリカGP 土曜3回目フリー走行は、日本時間10月21日(日)深夜1時から行われる。

2017年F1第17戦アメリカGPフリー走行2（FP2）リザルト

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