優勝してレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコの祝福を受けるマックス・フェルスタッペン、2021年10月24日F1アメリカGP決勝レースにて
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最終盤の攻防でシューマッハに救われたフェルスタッペン「おかげで最後までハミルトンを抑え切る事ができた」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1アメリカGP決勝レース最終盤のルイス・ハミルトン(メルセデス)との熾烈な攻防に際し、ハースF1チームのミック・シューマッハに救われたと感じている。

フロントランナー達にとって、レース終盤は直近のライバルだけでなくバックマーカーを如何に迅速に処理するかが大きな課題だった。フェルスタッペンは残り2周というところで、1周遅れのシューマッハに追い付きタイムをロスした。

これによって後続のハミルトンとの差が一気に縮まり、フェルスタッペンは無線で「マイケルに話を通してくれ」と訴え、FIAレースディレクターに青旗を要求した。

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は「それがピットウォールへのストレスになったのは確かだ」と述べ、周回遅れのシューマッハに苛立ちを感じていた事を認めた。

だが結果的には、DRS検知ポイントを通過した際にシューマッハとの差が1秒以内であった事から、フェルスタッペンは最終ラップへと続くホームストレートでDRSを使い、ハミルトンの攻撃を防ぐ事に成功した。

フェルスタッペンはレース後、シューマッハのおかげでハミルトンを抑え切る事ができたと語った。

「最後の2周はタイヤ的に本当に厳しい状況で、殆どグリップが残っていなかったんだけど、後2ラップのところで前にハースがいてくれたおかげでDRSの恩恵を受ける事ができ、何とか最後まで持ち堪える事ができた」

「エキサイティングなレースだった。ファンの皆の前で優勝できて最高の気分だ。レース中は終始、ルイスがどれだけ早く追いついてくるのか分からないというプレッシャーに晒されていた」

「自分としてはまずまずのスタートが切れたと思ったんだけど、ルイスの蹴り出しはそれ以上に良かった。ターン1でリードを失った後、僕らはアグレッシブな戦略を採って、第1スティントを早々に切り上げてピットに入った」

「中盤のスティントでは(ハミルトンに)アンダーカット・レンジに入られてしまったため、それに対応しなきゃならなかった。特にこの暑さの中だったし、最終スティントがかなり長くなってしまうけど、トラックポジションを重視する事にしたんだ」

「チーム一丸となって全力を尽くした結果として、チェコ(チームメイトのセルジオ・ペレス)と一緒に表彰台に上ることができて最高だよ」

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