フェラーリ、11戦ぶりのWトップ5!偶数列を懸念するルクレール、ソフトスタートを憂虞するサインツ
レーシングディレクターを務めるローラン・メキーズをしてサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)には「不向き」とされたフェラーリSF21だが、10月23日のF1アメリカGP公式予選ではトップ2チームに迫る好パフォーマンスを発揮した。
シャルル・ルクレールは5番手、カルロス・サインツは6番手を獲得し、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のエンジン交換ペナルティにより各々1つ繰り上がりの4番グリッドと5番グリッドにつく。
跳馬がトップ5グリッドにつくのはバクー市街地コースでのアゼルバイジャンGP以来、11戦ぶりの事だ。
フェラーリ:F1アメリカGP予選
シャルル・ルクレール予選: 5位, FP3: 9位
僕にとっては簡単な1日じゃなかったけど、予選の結果には本当に満足してるし、一日をポジティブな形で終えることができて嬉しい。
FP3はタフなセッションだった。感触が良くなくて主にリアに苦戦していたから、予選に向けて幾つか変更を加えてQ1でかなり走り込んだんだ。その結果、自信を取り戻す事ができ、Q2以降は思い切りプッシュできるようになった。
Q2ではミディアムコンパウンドでベストラップを記録できた。明日のレースでのアドバンテージになるはずだ。
チームとしてはポジションが一つずつ繰り上がって4番手と5番手からのスタートになる。僕にとってはダーティーサイドからのスタートにはなるけどね。
明日はチームに良い結果を持ち帰れるよう全力を尽くすよ!
カルロス・サインツ予選: 6位, FP3: 2位
週末を通して自信を以てクルマをドライブできているし、全体としては良い結果だと思う。
Q3での2回のラップは一貫してかなり良い感じだったから凄く満足してる。唯一の難点はトップ8の中で僕だけがソフトでレースをスタートするって事かな。
路面コンディションが改善していたから、Q2の2回目のランで1回目にソフトで出したタイムを更新できるって自信を持ってたんだけど、セッション終盤に風が強くなって条件が悪化してしまい、僕だけじゃなく誰もが苦しむ事になった。
これについてはこれから分析してみるけど、今は明日の戦略をできるだけ上手く機能させる方法を探す事の方が重要だ。
ペースも良いしマシンのフィーリングも良い。アグレッシブに攻めていなきゃならない。明日がどういう展開になるか楽しみだね。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)という結果となった。
2021年 F1アメリカグランプリ決勝レースは、日本時間10月25日(月)4時にスタート。1周5516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。