サーキット・オブ・ジ・アメリカズを初めて走るレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2019年F1アメリカGPにて
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アルボン、僚友に0.9秒遅れも焦りなし「今日が初走行なんだから当たり前」F1アメリカGP《初日》

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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、F1第19戦アメリカGPのフリー走行2で、同じRB15を駆るチームメイトに対してコンマ9秒もの大きな遅れを取り、初日を6番手で締め括ったものの、特に焦ってはおらず冷静を保っている。

アルボンはショートランの際にターン19で4輪が脱輪。自己ベストラップが抹消されてしまったため、潜在的には1分34秒434以上のタイムを記録していた可能性がある。とは言え、7番手につけたトロロッソのピエール・ガスリーに対しては、1000分の75秒という僅差での接近を許しており、両者のポジションが逆になっていた可能性も十分ある。

今年F1昇格を果たしたばかりのアルボンにとって、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を走るのは今回が初めて。COTAはヘルマン・ティルケ設計のコースとしては珍しく、テクニカルでバラエティに富んだコーナーが多く、ドライビングの腕が試されるとあって、ドライバーからの評価が極めて高い。

僚友に0.9秒遅れも焦りなし

アレックス・アルボンFP2: 6位, FP1: 3位

COTAでの初めてのドライビングは楽しかったよ。今のところ凄く楽しんでる。ここはドライバーの腕が試されるコースだし、道幅がかなり広いから、どのラインを走るべきかを学ぶ必要があるんだ。

確かに路面のバンプは多いけど、実際に走ってるよりもテレビ映像で見た方が酷く見えるね。でも、僕らのクルマはかなり上手くバンプに対処できてる。まぁそうは言っても、バンプを通過すると少しはマシンの挙動が乱れるから、どれだけ避けて走れるかって部分も大事だと思う。

最初のセッションはかなり良かったけど、FP2はまずまずってとこかな。どうすれば良いかは分かってるから心配はしていない。それに、トラックリミット違反のために僕のベストタイムは抹消されちゃったしね。

他のラップもそんなに悪くはなかったんだけど、いくつかミスしているし、ドライビングやタイヤの性能を引き出すといった部分で改善できる余地があるのは確かだ。特に、セクター1と低速コーナーでの走りに課題があると感じてるけど、今日が初走行だったわけだし、色々やらなきゃならない事があるのは当たり前さ。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手シャルル・ルクレールと3番手マックス・フェルスタッペンに対して0.3秒差をつけたが、タイム計測の際にバックストレートでスリップストリームの恩恵を受けており、トップ3は拮抗している。

2019年F1アメリカグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月2日(土)27時から28時まで、公式予選は同30時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

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