13年ぶり英F1表彰台の懸かった状況でテスト? マクラーレン、ノリスの要求聞かずハードタイヤを装着
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ランド・ノリスは7月9日(日)に行われたF1第11戦イギリスGPで2位フィニッシュを飾り、2010年のルイス・ハミルトン以来となるシルバーストンでの13年ぶりの表彰台をマクラーレンに捧げた。
だがこの重要なレースの最終盤、ケビン・マグヌッセン(ハース)のストップに伴いセーフティーカー(SC)が導入された際、ノリスからのソフトタイヤを要求する声に応えずマクラーレンはハードタイヤを履かせた。
熱入れが難しい固いコンパウンド故にノリスは、リスタート後に後方3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)から激しい追撃を受けた。幸いにもポジションを守り切ったが、可能性としては3位に後退、あるいはそれ以上の結果もあり得たかもしれない。
グリッドインタビューでノリスは「まずは素晴らしい仕事をしてくれたチームに心から感謝したい。彼らの努力なしに今日の結果はなかった。正気とは思えないよ」とした上で、最終ストップでのタイヤ戦略について「彼らはまだまだ初心者なんだよ!」と冗談を飛ばした。
その後の会見の中では、なぜチームが要求を受け入れなかったのかは「分からない」としつつも「もう少しばかりテストをさせたかったみたいだね。ザク(CEOのザク・ブラウン)がそう言ってたし」と説明した。
「多分ザクが指示したんじゃないかな。僕はソフトが良かったんだけどね。セーフティーカーの事を考えれば、その方が理に適っていると思うけど、2位になれたし万事よしって事で気にしてないけどね」
ノリスはハードタイヤを選択したチームの決定は「絶対」に間違っていたと考えている。
「ソフトの方が良かったんだろうか? ソフトを履いていればリスタート後の最初の3周のストレスは軽減されたのだろうか? 間違いなくそうだと思う」
7月9日(日)にシルバーストン・サーキットで行われた2023年F1第11戦イギリスGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
ハンガロリンクを舞台とする次戦ハンガリーGPは7月21日のフリー走行1で幕を開ける。