F1イギリスGPに驚きの勢力図変化をもたらしたのは新タイヤとの指摘「ウィリアムズは一角を占めるはず」とレッドブル
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が2セッション連続で3番手を刻むなど、F1イギリスGPの初日に見られた驚きの勢力図変化は新型タイヤによるものだと考えている。
800戦記念カラーをまとったウィリアムズFW45は母国で印象的な競争力を発揮した。背景には様々な理由が考えられるものの、アルボンのみならずローガン・サージェントも5番手で初日を締め括った。ランキング9位のチームがいきなりトップ5に2台というのは驚き以外の何物でもない。
逆にアストンマーチンを抑えてコンストラクターズ選手権2位につけるメルセデス勢は、ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセル共々トップ10圏外に終わった。
タイヤの内圧が引き上げられた事でマックス・フェルスタッペンは低速でのグリップに苦戦する場面があったものの、両セッションでトップタイムを刻み、セルジオ・ペレスはコンマ26秒落ちの4番手で初日を終えた。
レッドブルの指揮官はSky Sportsとのインタビューの中で「本当にポジティブな1日だった」と振り返った。
「このタイヤは、これまでのものとは少し違っていて構造が新しい。我々はこれについて学んでいるところだ」
「多くのドライバーがソフトコンパウンドでかなりのデグラデーションを抱えていた。これは日曜のレースに向けて興味深い要素になる可能性がある。気温の変化がある場合は尚更だろう」
「ウィリアムズは最高に印象的だった。アレックスだけでなく二人ともが素晴らしかった。1周だけでなくロングランも悪くないように見える。あのペースなら後続グループの一角を占める事になるだろう」
「僅かにタイヤが変わるなどの変数が加わると、突然として序列が変わり、あるクルマが他よりも少し上手く機能したり、特定のドライバーが他よりも早く適応したりする事がある」
2日目以降もウィリアムズがすぐ背後の集団に加わる可能性があるとしつつもホーナーは、自分たちが脅かされるとは考えておらず、むしろメリットになり得ると期待している。
「我々がリードしている限り、(誰が接近してこようが)気にする事はない」とホーナーは語る。
「我々の背後でオーダーが変わり続けるという事は、どちらかといえば我々の助けになる」
初日はカルロス・サインツ(フェラーリ)がレッドブルに迫る速さを見せ、最速フェルスタッペンに僅か0.022秒差の2番手を刻み、レーストリムにおいても印象的なペースを見せた。
ただシャルル・ルクレールは電気系統のトラブルに見舞われ、60分間をガレージ内で傍観するほかになかった。
ホーナーは「問題を解決すればフェラーリは競争力を発揮するだろう」とした上で、雷雨と小雨が予想される2日目の天気予報に触れ、「もちろん明日は気温が大きく変わるし、それによって状況が大きく変化する可能性もある」と付け加えた。
2023年F1イギリスGPのFP2をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)を0.022秒差で退けた。3番手には0.218秒遅れでアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月8日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。