ルマン24時間DNFの小林可夢偉「ネクストスローを走行していたら…」玉突き事故を振り返る
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ル・マン24時間レース6連覇に向けて上位争いを繰り広げていたものの、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのトヨタ7号車は、開始8時間後のテルトル・ルージュで失意のどん底に突き落とされた。
僅差の2番手を走行していた小林可夢偉の7号車GR010 HYBRIDは最高速80km/h制限のスローゾーンを前に、グラフ・レーシング39号車、JMWモータースポーツ66号車、そしてアルピーヌ35号車が絡む玉突き事故に巻き込まれた。
タイヤはパンクしドライブシャフトは破損した。クルマは再始動したもののスピードが上がらず、66号車ともども無念のリタイヤを強いられた。
事故について小林可夢偉は「スローゾーンに先立つ準備エリアのネクスト・スロー・ゾーンを走行していた際に、どういう理由かは分かりませんが、前方を走行していたLMP2マシンがブレーキをかけたんです」と振り返った。
スローゾーン手前に設置される”ネクスト・スロー”は減速のための準備区間であり、オーバーテイクは禁止されている。
小林可夢偉は「そこでオーバーテイクしてしまうとペナルティが科されるためブレーキをかけたところ、後方にいたLMP2が車体右側に、GTカーが左側にぶつかってきました」と続ける。
「リアタイヤが両方ともパンクしてしまい、左リアのドライブシャフトも破損したためピットに戻る事ができませんでした」
「悔しい結果になりましたが、それでもまだ1台が残っていますし、僕はドライバーというだけでなくチーム代表でもあるので彼らをサポートしていきます」
「これがル・マン24時間レースの難しさなのだと思います」
17時間経過時点でトヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮)はフェラーリAFコルセ51号車に31.728秒差の総合2番手につけている。