ラリー・モロッコに向けてトレーニングを重ねるTOYOTA GAZOO Racingのフェルナンド・アロンソ
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フェルナンド・アロンソ、ダカール前哨戦 ラリー・モロッコに参戦「自分の実力を図りたい」

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TOYOTA GAZOO Racingは4日、フェルナンド・アロンソとマルク・コマが、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップの最終戦、ラリー・モロッコに出場する事を発表した。第20回ラリー・モロッコは、コーナーが続く区間や、高速で駆け抜ける区間、砂で覆われた区間や砂丘といった様々な舞台を持つサハラ砂漠にて、10月3日から9日にかけて行われる。

南アフリカ・リヒテンバーグ400での初のクロスカントリーラリー参戦から3週間、2人のスペイン人コンビは2020年1月のダカールラリー2020を見据えて、トヨタ・ハイラックスと共に、国際ラリーレイドへの初参戦を果たす事になる。

トヨタは今大会に、ダカールラリーやラリー・モロッコでこれまで多くの勝利を経験してきたナッサー・アル-アティヤとナビゲーターのマシュー・ボーメル、ジニエル・ド・ヴィリエールとナビゲーターのアレックス・ハロ、ベルンハルト・テン・ブリンクとナビゲーターのトム・コルソールの3台を投入。アロンソとコマがこれに加わる。アル-アティヤは過去ラリー・モロッコで5勝を挙げており、今回6勝目と、タイトル獲得を目指す事になる。

アロンソとコマは9月29日からの4日間に渡って、ラリー・モロッコに向けた準備を開始。新たなカテゴリーへの挑戦に向けて、モロッコ北部の内陸都市であるフェズの南方400kmほどに位置するエルフォードでテストを行い、総距離1,400kmもの濃密な走行トレーニングを重ねた。

コーチ役を務めたのは、ダカールラリーウィナーであるド・ヴィリエール。また、アル-アティヤもカタールにアロンソを招待し、サイドバイサイドと呼ばれるオフロード専用車両でラリーレイドのテクニックを伝授した。アル-アティヤはアロンソの加入について「うれしく思う。ここ数日、彼をサポートして、砂丘や土漠でのペース維持の方法を学んでもらった。彼の適応力は素晴らしい」と語った。

「ナッサーと砂丘で過ごした2日間は、素晴らしい経験だった。僕らはチームとしての関係を更に高める事ができた。チームメイトと共にラリーで戦うのが楽しみだ」とフェルナンド・アロンソ。

「チームは豊富な成功経験を持っており、僕に自信を与えてくれる。ドライバーとナビゲーター、マネージメントにエンジニア、またメカニックの雰囲気も凄く良い。テストでは様々な路面でかなりの距離を走り込めた。経験値を上げられたと思うし、本当に上手くいったよ」

「マルクと僕は更なるテストのためにラリー・モロッコに挑む。5日間に渡るラリーを完走出来れば、さらに多くの走行経験を重ねることが出来る。テストとは言え、少し勝負してみるつもりだし、ダカールラリー2020を見据えて、経験豊富なチームメイトと比較して、自分の実力がどの程度なのかを測りたいと思う。それにここはダカールと似た環境だから、どのような状況でプッシュすべきかなどを学べる良い機会だと思っている」

ダカールラリーの前哨戦に位置づけられているラリー・モロッコは、クローバーの葉を思わせる5つの新しいコースレイアウトで構成され、総合距離2,500kmで勝敗を争う。