モニターを見つめるブレンドン・ハートレー
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トロロッソ・ホンダ、テストでの予想外の好結果を踏まえ目標を上方修正

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トロロッソ・ホンダは開幕戦をどの程度の位置で戦えるのか? チームは当初、初戦オーストラリアGPからいきなり好成績を残すことは難しいと考えていたものの、プレシーズンテストを終え目標を上方修正、入賞争いに加わるのは間違いないと考えを改めたようだ。

バルセロナで行われたシーズン前テストでは、チーム別総周回数で3位、チーム別ファステストラップを6位、最高速で4位という、驚きの好成績を収めた。無論、ライバル勢がどのようなセットアップで、どの程度の燃料を積み、如何程のエンジン出力で走行していたかは知りようもないが、ブレンドン・ハートレーは大きな手応えを得ている。

「初期段階のブリーフィングでは、メルボルンでのレースが厳しいものになると予想していたんだ」とハートレー。「でもテストを終えてそれは変わった。予想以上の出来だったからね。現時点では、オーストラリアGPで入賞争いができるのは間違いないと考えている」

ハートレーは、あくまでもポイント獲得が目標であり、完走することを目指してメルボルンに向かうわけではないと主張する。何事もトラブルがなければメルセデス、フェラーリ、レッドブルの各2台がトップ10フィニッシュをすることは疑いなく、入賞の”残り枠”は僅かに4つしかない。

「ハース、ルノー、マクラーレンは皆かなり手強そうだよね。でも僕らはその辺りにいる」

メルセデス、フェラーリ、レッドブルを除いたレスト・オブ・レストの戦いでは、ワークスルノー、ハース、マクラーレン、トロロッソら中堅チームが激しい闘いを繰り広げている。ハートレーは9日のテスト最終日を終えた段階で、トロロッソ・ホンダのポジションが大凡明らかになり始めたと述べていた。

「勢力図は混迷を極めているように見えるけど、中団のバトルでは僕らは良いポジションにいるように見える。本当にすごい接戦だけどね。自分たちのポジションがよりハッキリと見え始めている」

今季のレギュレーションに大きな変化はないため、昨シーズン末と比べて勢力図に大変動が起こる可能性は低い。とは言え、完走18台の昨年の最終アブダビGPを15番手と16番手という結果で終えたトロ・ロッソは、シーズン前テストでは3強チームに迫る結果を残し、躍進の徴候を示している。