ドライバー自身が選ぶ今季最速F1ドライバーは誰? 2018年”裏”ドライバーズランキング
F1では、ドライバーのスキル以上にマシン性能が選手権でのランキングに影響するため、誰が本当に速いドライバーなのかを知る公式の指標は存在しない。チャンピオンシップの順位は、必ずしもドライバーの強さ・速さの序列を示しているわけではないのだ。
だが、もし仮にドライバー自身が選ぶ”ドライバーズランキング”があったとしたらどうだろう? マシンの性能差と個々のドライビングを間近で感じている彼らだけに、チャンピオンシップの順位よりは参考になるかもしれない。
フォーミュラ1は、2018年のF1を戦ったドライバー達に対し、ライバルを評価してランク付けするよう依頼。メルセデスの二人とニコ・ヒュルケンベルグを除く17名が、各々が考えるトップ10ドライバーを選出した。
チャンピオンシップと同じようにランクに応じた得点が付与され、1位から10位に向かって25-18-15-12-10-8-6-4-2-1のポイントを配分。最終的に17名のドライバーの採点表を集計し、ランキングが発表された。
トラック上で争ったライバル達が最も高い評価を与えたのは、ドライバーズランキングと同じく、5度目のタイトルを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトン。優勝11回、ポールポジション11回、表彰台17回の圧倒的なパフォーマンスで栄えある一位に輝いた。
2位は選手権4位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)。3位には選手権11位のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が続く結果となり、選手権2位のセバスチャン・ベッテルと3位キミ・ライコネンのフェラーリ勢は順位を落とした。
Pos. | Driver | Team |
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes |
2 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull |
3 | フェルナンド・アロンソ | Mclaren |
4 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari |
5 | ダニエル・リカルド | Red Bull |
6 | シャルル・ルクレール | Sauer |
7 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso |
8 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault |
9 | キミ・ライコネン | Ferrari |
10 | セルジオ・ペレス | Force India |
注目はトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー。選手権15位から大きくポジションを上げて7位の評価を得た。実際のドライバーズランキングと比較して最も高い評価を得たのはアロンソとガスリーであった。
選手権ランキングで上位10位に名を刻んだものの、ライバルからはその価値がないと判断され圏外に落ちてしまったのは2名。選手権5位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)と9位のケビン・マグヌッセン(ハース)であった。