去る仲間への感謝…角田裕毅のヘイローにメッセージ、ガスリーからも「ありがとう」の特別ヘルメット

「Grazie Pierre(ありがとうピエール)」のメッセージが入った角田裕毅(アルファタウリ)の22号車AT03のヘイロー、2022年11月18日F1アブダビGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

「今週末はいつもと何か違うのに気づいた?」と指摘されなければ気づかなかっただろう。アルファタウリがSNSに挙げた一枚の写真は、角田裕毅がヤス・マリーナ・サーキットでドライブする様子を収めたものだった。

スマホであればスワイプして拡大しないとよく分からないかもしれない。22号車AT03のヘイローには「Grazie Pierre」のメッセージが入れられていた。F1アブダビGPを以て伊ファエンツァのチームに別れを告げるガスリーに向けた「ありがとうピエール」の感謝の気持ちだった。

イタリア語で書かれていた事から、これはチームからの感謝のメッセージだと想像できる。実際、22号車だけでなく、ガスリーがドライブする10号車にも同じメッセージが入れられていた。

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「Grazie Pierre(ありがとうピエール)」のメッセージが入ったピエール・ガスリー(アルファタウリ)の10号車AT03のヘイロー、2022年11月18日F1アブダビGP FP1

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「Grazie Pierre(ありがとうピエール)」のメッセージが入った角田裕毅(アルファタウリ)の22号車AT03のヘイロー、2022年11月18日F1アブダビGP FP1

ガスリーもまたアルピーヌへの移籍を前に、チームに対する感謝の気持ちをヘルメットに込めた。

左半分と右半分でデザインを分けることで、アルファタウリだけでなく2019年シーズンの前半を過ごしたレッドブルへの想いを表現した。

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左側がレッドブル時代を彷彿とさせるピエール・ガスリーのアルファタウリ・ラストラン・ヘルメット、2022年11月18日F1アブダビGP

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左側がアルファタウリ時代を彷彿とさせるピエール・ガスリーのスペシャル・ヘルメット、2022年11月18日F1アブダビGP

後頭部にはフランス語やイタリア語、ドイツ語や英語に混じって日本語の「ありがとう」の文字も確認できる。角田裕毅や日本人スタッフだけでなく、ファエンツァでのF1キャリアを共に歩み始めたホンダに対するメッセージなのかもしれない。

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様々な言語で「ありがとう」のメッセージが入れられたアルファタウリ・ラストラン・ヘルメットを手に持つピエール・ガスリー、2022年11月18日F1アブダビGP

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様々な言語で「ありがとう」のメッセージが入れられたピエール・ガスリーのアルファタウリ・ラストラン・ヘルメット、2022年11月18日F1アブダビGP

角田裕毅にとってガスリーが、仕事上でもプライベートでも「素晴らしい関係」にあった「本当の友人」であったのと同じ様に、ガスリーにとっても角田裕毅やエンジニア、メカニックを含めたチーム全員は「単なる仕事のパートナー以上」の存在だった。

F1アブダビGP特集

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