全チーム代表による「2023年F1ドライバーTOP10ランキング」1名のみフェルスタッペンを”最優秀”と評価せず
グリッドに並ぶライバルから最も高い評価を得たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、チーム代表全10名の投票による「チームプリンシパルズ・ドライバー・オブ・ザ・イヤー」においてもまた、3年連続で年間最優秀ドライバーの栄誉を手にした。
評価方法は「ドライバーズ・ドライバー・オブ・ザ・イヤー」と同じ。各チーム代表はコース上でのパフォーマンス評価という観点でトップ10ランキングを作成する。トップには25ポイント、2位以下には18-15-12-10-8-6-4-2-1のポイントが付与される。10名のリストを統合して総合ランキングを決める。
理論上の最高得点は25×10=250ポイント。チーム首脳陣に強烈な感銘を与えたフェルスタッペンは240ポイントというほぼ満額の得点を得た。2位につけたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との差は122ポイント。圧勝だ。
しかしながらこれは逆に言えば、1名のチーム代表はフェルスタッペンを3位に位置づけたということだ。合計240ポイントとなるシナリオはこれ以外に存在しない。
如何に評価するかは個人の自由であり、フェルスタッペンを1位としない事に何ら問題はないが、全22戦で19勝を挙げ、数々のワールドレコードを打ち立てたドライバーよりも評価に値すると判断された2名のドライバー、そしてそのようにランク付けしたチーム代表が誰なのか、単純に興味をそそるが、リストは非公開ゆえ分からない。
総合トップ10ランキングは以下。今季のドライバーズ・ランキング(DR)および、その変動値を合わせて記す。
順位 | ドライバー | チーム | DR | 差 |
---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1 | – |
2 | アロンソ | アストンマーチン | 4 | +2 |
3 | ノリス | マクラーレン | 6 | +3 |
4 | ルクレール | フェラーリ | 5 | +1 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 3 | -2 |
6 | サインツ | フェラーリ | 7 | +1 |
7 | ピアストリ | マクラーレン | 9 | +2 |
8 | アルボン | ウィリアムズ | 13 | +5 |
9 | ラッセル | アルピーヌ | 8 | -1 |
10 | ペレス | レッドブル | 2 | -8 |
ドライバーズ・ランキングTOP10圏外から選出されたのはアレックス・アルボンのみだった。27歳のタイドライバーはチームの今季総ポイントの96%を稼ぎ出し、僚友ローガン・サージェントの得点なしにウィリアムズをコンストラクターズ選手権7位に導く活躍を残した。
ドライバーズ・ランキングでTOP10に入りながらもチーム代表ランキング選外に終わったのはランス・ストロール(アストンマーチン)だ。
チーム代表TOP10ランキングの中でドライバーズ・ランキングより順位を落としたのはセルジオ・ペレス(レッドブル)および、メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルの3名だった。
投票に参加したチーム代表は以下。
- アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ(アルファロメオ)
- ブルーノ・ファミン(アルピーヌ)
- クリスチャン・ホーナー(レッドブル)
- マイク・クラック(アストンマーチン)
- ギュンター・シュタイナー(ハース)
- アンドレア・ステラ(マクラーレン)
- フランツ・トスト(アルファタウリ)
- フレデリック・バスール(フェラーリ)
- ジェームズ・ヴァウルズ(ウィリアムズ)
- トト・ウォルフ(メルセデス)