マクラーレンのアンドレア・ステラ代表、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表、フェラーリのフレデリック・バスール代表、司会のトム・クラークソン、2023年3月3日F1バーレーンGP会見にて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

全チーム代表による「2023年F1ドライバーTOP10ランキング」1名のみフェルスタッペンを”最優秀”と評価せず

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グリッドに並ぶライバルから最も高い評価を得たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、チーム代表全10名の投票による「チームプリンシパルズ・ドライバー・オブ・ザ・イヤー」においてもまた、3年連続で年間最優秀ドライバーの栄誉を手にした。

評価方法は「ドライバーズ・ドライバー・オブ・ザ・イヤー」と同じ。各チーム代表はコース上でのパフォーマンス評価という観点でトップ10ランキングを作成する。トップには25ポイント、2位以下には18-15-12-10-8-6-4-2-1のポイントが付与される。10名のリストを統合して総合ランキングを決める。

理論上の最高得点は25×10=250ポイント。チーム首脳陣に強烈な感銘を与えたフェルスタッペンは240ポイントというほぼ満額の得点を得た。2位につけたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との差は122ポイント。圧勝だ。

表彰台に上がる優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ、2023年10月8日(日) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台に上がる優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ、2023年10月8日(日) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

しかしながらこれは逆に言えば、1名のチーム代表はフェルスタッペンを3位に位置づけたということだ。合計240ポイントとなるシナリオはこれ以外に存在しない。

如何に評価するかは個人の自由であり、フェルスタッペンを1位としない事に何ら問題はないが、全22戦で19勝を挙げ、数々のワールドレコードを打ち立てたドライバーよりも評価に値すると判断された2名のドライバー、そしてそのようにランク付けしたチーム代表が誰なのか、単純に興味をそそるが、リストは非公開ゆえ分からない。

総合トップ10ランキングは以下。今季のドライバーズ・ランキング(DR)および、その変動値を合わせて記す。

チーム代表選出の2023年トップ10ドライバー
順位 ドライバー チーム DR
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1
2 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン 4 +2
3 ランド・ノリス マクラーレン 6 +3
4 シャルル・ルクレール フェラーリ 5 +1
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 3 -2
6 カルロス・サインツ フェラーリ 7 +1
7 オスカー・ピアストリ マクラーレン 9 +2
8 アレックス・アルボン ウィリアムズ 13 +5
9 ジョージ・ラッセル アルピーヌ 8 -1
10 セルジオ・ペレス レッドブル 2 -8

ドライバーズ・ランキングTOP10圏外から選出されたのはアレックス・アルボンのみだった。27歳のタイドライバーはチームの今季総ポイントの96%を稼ぎ出し、僚友ローガン・サージェントの得点なしにウィリアムズをコンストラクターズ選手権7位に導く活躍を残した。

ドライバーズ・ランキングでTOP10に入りながらもチーム代表ランキング選外に終わったのはランス・ストロール(アストンマーチン)だ。

チーム代表TOP10ランキングの中でドライバーズ・ランキングより順位を落としたのはセルジオ・ペレス(レッドブル)および、メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルの3名だった。

投票に参加したチーム代表は以下。

  • アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ(アルファロメオ)
  • ブルーノ・ファミン(アルピーヌ)
  • クリスチャン・ホーナー(レッドブル)
  • マイク・クラック(アストンマーチン)
  • ギュンター・シュタイナー(ハース)
  • アンドレア・ステラ(マクラーレン)
  • フランツ・トスト(アルファタウリ)
  • フレデリック・バスール(フェラーリ)
  • ジェームズ・ヴァウルズ(ウィリアムズ)
  • トト・ウォルフ(メルセデス)