2018年 WTCR Ningbo R1, Nagy, Ma and Filippi abreast
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TCRジャパンシリーズの開催が正式決定、2024年までの開催権契約を締結

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日本TCRマネジメント株式会社(TCRJ)は10月17日、TCRを統括するWorld Sporting Consulting,Ltd(WSC)と「TCRジャパン・シリーズ」の開催権契約を締結した事を明らかにした。これにより、2019年から2024年までの6年間に渡るTCRジャパン・シリーズの開催が正式に決定。今後、スポーティングレギュレーションとレースカレンダーの調整が本格化する。

TCRは2015年に発足したツーリングカー(箱車)規定で、世界各地でシリーズ戦が行われている人気のレースカテゴリー。2リッター以下のターボエンジンを積むFWD車をベースした、4ドアないしは5ドアのマシンで競い合う競技だ。

スーパーフォーミュラ選手権(SF)を運営する株式会社日本レースプロモーションと、日本のレース界を代表するコックス株式会社と株式会社童夢の3社が合同でTCRJを立ち上げ、2019年からの開催に向けて準備を進めている。

「TCRのコンセプトが日本に根付いていることを誇りに思います」とWSCのマルセロ・ロッテ社長。現在日本の自動車メーカーでTCRマシンを販売しているのはホンダとスバル。ロッテ社長はTCRジャパンの開催によって、その他のメーカーの参入を後押ししたい考えだ。

「TCRクラスは過去2年間に渡って、スーパー耐久シリーズとしての人気を確立してきました。我々は、スプリントレース形式で行われるTCRジャパンシリーズが瞬く間に成功をおさめ、他の日本の自動車メーカーの関心を集められるであろう事を確信しています」

TCRJの代表取締役社長を務める倉下明氏は「世界で最も急速に成長しているスプリントレースシリーズの1つであるTCRファミリーに参加する事を大変光栄に思います」とコメント。SFとの同日開催によって生まれる相乗効果に期待感を示した。

「TCRジャパンシリーズは、日本のオープン・ホイール・レースの最高峰スーパーフォーミュラとの併催となり、ファンの方々はハイレベルなツーリングカーレースとトップフォーミュラの2つのレースを同じ日に観戦する事が出来るようになります」

TCRジャパン・シリーズのイベント形式は、金曜日に練習セッションを行い、予選(20分)とレース(23分 + 1周)を1セットとして、これを土曜日と日曜日の2日間行う2レース方式となる。2019シーズンの暫定カレンダーは10月下旬に発表される予定だ。