フルウェットタイヤを履いて走行するフェラーリのセバスチャン・ベッテル、2020年F1シュタイアーマルクGP予選copyright Ferrari S.p.A.

フェラーリ、失望隠さず…必死のアップデート効果なくQ2敗退「愕然とした」

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歴史あるF1世界選手権に新たに加わったシュタイアーマルクGP。雨の中で行われた公式予選を終えて、スクーデリア・フェラーリ勢はセバスチャン・ベッテルが5列目10番グリッドから、シャルル・ルクレールは7列目14番グリッドからレースに臨む。

ベッテルは10番手ギリギリで最終Q3に駒を進めるも、ルクレールはミッドフィルダーに混ざってQ2敗退を喫した。マラネロは今回、第3戦ハンガリーで予定していた新型フロントウイングとリアディフューザーを含むアップグレードパッケージを必死の努力で前倒し投入したものの、ウェットコンディションのレッドブル・リンクでは何ら効果を発揮しなかった。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
9 ダニエル・リカルド ルノー 1:19.662 1:19.229 1:21.192
10 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:20.243 1:19.545 1:21.651
11 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:20.871 1:19.628
12 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:20.382 1:19.636

ルクレールは先頭集団とのギャップに「愕然とした」と語り、ベッテルはタイヤのウォームアップに手を焼いたと嘆いた。チーム代表のマッティア・ビノットも「ストップウォッチは決して嘘をつかない」と述べ、失望の色を隠さなかった。

「今日は、昨日まで我々の後ろにいたライバルに対してさえも遅れを取った」とビノット代表。

「計画を前倒ししてアップデートを投入すべく必死に取り組んできたが、コース上でその価値を発揮できなかった。原因を探りこの事態を変えなければならない。フェラーリという名を冠するチームに相応しいとは言えない。感情を爆発させるべきではないが、この事実を無視することはできない」

レーススチュワードは予選後、ダニール・クビアトへの走行妨害があったとしてルクレールに3グリッド降格ペナルティと1点のペナルティポイントを科す裁定を下した。この結果予選11番手のルクレールは14番グリッドからレースをスタートする事になる。

フェラーリ:F1シュタイアーマルクGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 10位, FP3: 中止

物足りない結果に終わってしまったけど、予選が明日にずれ込まず良かったよ。できる限りのことはしたと思うけど、残念ながらタイヤ、特にフロントの温度を上げるのに時間がかかりすぎた。何度もフロントがロックしてしまい、ストレートでは幾度となくアクアプレーニングに見舞われてしまった。

Q3の最後のアタックに際しては、リスクを冒して全てを投げ売ったけど、ターン8でクルマのコントロールを失ってしまいタイムを更新する事ができなかった。良かった点としては、今後こうしたコンディションでどうすれば良いのかという教訓は得られたってところかな。

明日は天候が回復するみたいだし、ドライコンディションでのレースペースは少し良いんじゃないかと思うけど、まだ望んでいるレベルには達していない。

シャルル・ルクレール予選: 11位, FP3: 中止

今日は単純にスピードが足らなかった。先頭のマシンとのタイム差に愕然としたよ。間違いなくやるべき仕事が山積みだ。

バランスという点では、ドライコンディションでのドライビングは悪くなく、ウエットも同じ感じなんだけど、解決しなきゃならない問題が幾つかあるし、僕個人としてもこうしたコンディションでのドライビングを改善しなきゃならないと思ってる。

ツイてないことに、Q2で2セット目のエクストリームウエットを履いた時に雨脚が強まってきてしまい、タイムを更新する事ができなかった。昨日、アグレッシブなセットアップを使っていたせいで、雨の中でドライビングが予測しにくかったんだと思う。代償を払う形になってしまった。

でも、明日の決勝を考えれば(アグレッシブなセットアップは)正しい選択だと自信を持ってるし、アドバンテージを得られると思う。


ポールポジションはルイス・ハミルトン(Mercedes)。2番手はマックス・フェルスタッペン(Red Bull Honda)、3番手にはカルロス・サインツ(McLaren)が続く結果となった。

2020年F1シュタイアーマルク・グランプリの決勝レースは、日本時間7月12日(日)22時10分にスタート。1周4,326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。

F1シュタイアーマルクGP特集