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パワーユニットのコンポーネント交換のためにグリッド降格ペナルティを科せられたマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーン、スペインGP決勝レースを最後尾20番手からスタートすることを余儀なくされた。レースでの挽回が期待されたものの、35周目の1コーナーでイン側にいたフェリペ・マッサに接触しサスペンションを破損、マシンはグラベルに乗り上げそこでリタイヤとなってしまった。このアクシデントの責任を問われたバンドーンは、次戦モナコGPで3グリッド降格ペナルティを言い渡されている。
バンドーンはレースをしている中でやむを得ない種類の事故であったと考えており、自分にもマッサにも非はないと主張する。マクラーレン・ホンダが投入したアップグレードに対しては、一部エリアの改善には役立っているものの、まだまだ十分とは言えずマシンの速さも足りていないと語った。5月14日(日)に行われた2017年F1第5戦スペインGP決勝レースを振り返り、バンドーンがコメントを発表した。
バンドーン:スペインGP決勝後コメント
ストフェル・バンドーン
決勝: リタイヤ, 予選: 19位
「まだテレビであのインシデントを見返してないんだ。フェリペがいるとは全く思ってなかったし、彼が通るのに十分なスペースは残してたと思ってる。でも残念なことに僕らは接触しちゃって、僕はフロントのホイールを壊してしまった。そこで僕のレースは終わってしまったんだ。誰も責めたくないし、個人的に言えば、あれはレーシング・インシデントだったと思う」
「ジョリオン・パーマーに対して今シーズン初のオーバーテイクを決めることができたし、レースから得られたものはあったよ。一回のオーバーテイクで一喜一憂する位だから、僕らにはまだライバルと渡り合えるだけの力がないって事だし、パッケージにはまだ十分な速さがないって事だろうね。とは言え、アップグレードのおかげでステップアップできたし、いくつかの領域は間違いなく改善してるよ。でもレースではまだ少しばかり苦戦してるんだ。次のレースではもっと良くなることを祈ってる」
「次のモナコGPについては何も予想したくないけど、シャシーは改善してきているし役立つアップグレードを幾らか持ち込めるんじゃないかと思ってる。今は耐えて成り行きを見守る必要があるし、ベストを尽くすつもりだよ。それが現時点で僕らにできるすべての事だからね」
決勝の順位結果・レース展開については2017年F1スペインGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。