フェルスタッペン「フェラーリを打ち負かすのは難しい」一方で逆転優勝に向け虎視眈々
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは21日(土)のF1スペインGP公式予選Q3でDRSが機能せず最終ラップを断念。シャルル・ルクレール(フェラーリ)にポールを許した。
当初はエンジントラブルと見られていたが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはDRSが開かなかったために計測を断念せざるを得なかったと説明した。チャンピオンシップリーダーとのギャップは0.323秒だった。
フェルスタッペンはDRSの不能によって「コンマ3、4秒と大きなタイムロス」があったとした上で「アクセルを緩めてラップを中止した」と説明した。
「おかげでポールポジション争いのチャンスを失ったけど、明日は良いレースができるように頑張るつもりだ」
ただし、トラブルがなくともルクレールを打ち負かせたかどうかは「何とも言えない」として、アップグレードされたフェラーリの速さを指摘した。
「予選を含めて今週末は全体的にマシンバランスを取るのが少し難しかった。それにアップデートを持ち込んだ事でフェラーリはラップタイム的に少しゲインしているはずだから、何も持ち込んでいない僕らにとって少しトリッキーだった」
カタロニア・サーキットにおけるポール・トゥ・ウインの確率は70%を超える。ハイブリッド時代に2番グリッドからの逆転優勝があったのは2019年の1度のみだ。しかしながら、フェルスタッペンは望みを捨ててはいないように見える。
19点差でルクレールを追う24歳のオランダ人ドライバーは「フェラーリはかなり手強そうだし、打ち負かすのは難しいだろうね。今朝のロングランでも速そうだったし」としながらも「明日は暑くなるみたいだからタイヤマネジメントが本当に重要になるし、レース全体を通してのペースも必要だ」と語った。
金曜フリー走行でのRB18は、フェラーリF1-75に対して1周あたり0.1秒程のアドバンテージを刻んでいた。ロングラン優位のこの傾向はイモラで投入されたアップグレード以降、過去2戦に渡って続いている。
フェルスタッペンは「明日はもっとペースを上げたい。ターン1までの距離は長いし、何が起きても不思議はないしね」と付け加えた。
ポールポジションはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
2022年 F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間5月22日(日)22時にスタート。1周4675mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。