セルジオ・ペレス「大きな代償」スピンを経て過熱に阻まれQ2落ちも表彰台を視野

タイヤが積まれたガレージ内を歩くセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年6月3日F1スペインGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

FP3で2番手につけながらもセルジオ・ペレス(レッドブル)は、6月3日(土)のF1スペインGP予選でチームメイトがポールポジションを獲得する傍ら、11番手のQ2ノックアウトを喫したが、日曜のレースに向けて表彰台を視野に入れている。

アゼルバイジャンGPでの今季2勝目を経て、マックス・フェルスタッペンとの世界タイトル争いで一気に調子を上げるかに思われたペレスだが、前戦モナコGPでは予選でクラッシュして最後尾からスタート。無得点に終わった。

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カタロニア・サーキットを駆け抜けるセルジオ・ペレスの11号車レッドブルRB19のリア、2023年6月3日F1スペインGP予選

流れを変えるべく挑んだカタロニア・サーキットでの予選では、Q2進出も15番手ギリギリと苦戦。Q3進出を懸けたフライングラップでは、ターン5でグラベルに突っ込み、ピットインしてタイヤを交換する時間がないまま、11番手でチェッカーを受けた。

ヘルメットを脱いだペレスは「順調な週末じゃなかった。コンディションはかなりトリッキーで、予選ではそれほどクルマに良い感触を持てなかった」と振り返った。

「今週末はドライビングスタイルを大きく変えようと試していたんだけど、コンディションが変化するや否や後手に回る事になり、クルマのポテンシャルを十分に引き出すことができなかった」

「ターン5に向かって行った際、路面が少し濡れていてリアを失い、グラベルに突っ込んでしまった。これによってタイムを少し失った事が大きな代償に繋がった」

「この影響で最終ラップでタイヤがオーバーヒートしてしまい、挽回するのが難しくなってしまった」

予選でのペレスについてチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「コースアウトしてタイヤの温度にも悩まされた。11番手と言う結果は明日に向けて彼に多くの課題を課す事になった」とする一方、「彼はここで良い結果を残せるはずだ。懸命に走り、戦いに加わってくるだろう」とも述べ、巻き返しに期待を示した。

オーバーテイクが不可能に近いモナコとは異なり、開幕6戦全勝を誇るレッドブルRB19の圧倒的なペースを持ってすれば、ペレスは再び戦列に加わることができるはずだ。

「明日は何が起こるか分からない。フィールドを駆け上がりポジションを挽回するために全力を尽くすつもりだ」とペレスは語る。

「レースを楽しみにしているし、最終的にポイントを獲得して、願わくば表彰台に上れればって思ってる」


2023年F1スペインGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間6月4日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,657mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様は期間限定キャンペーン中のDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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