F1スペインGPでカタロニア・サーキットを走るメルセデスのルイス・ハミルトン
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メルセデス、タイムシート最速で初日完了も「予選の鍵を握るSSタイヤの扱いに大苦戦」

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第5戦F1スペインGP初日が5月11日(金)に幕を開け、メルセデスAMG勢はバルテリ・ボッタスがFP1で、ルイス・ハミルトンがFP2でそれぞれトップタイムを記録。週末を盤石の体制でスタートさせた。

チーフ・レースエンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンは、コース上に吹き荒れる風の影響によってタイムが損なわれたものの、概ね生産的な一日になったと説明。直近のライバルであるフェラーリやレッドブルとは僅差であるため、トレッドに変更が加えられた新しいスーパーソフトタイヤへの理解が予選の勝敗を分けるだろう、との展望を示した。

ハミルトンもボッタスも、最も速いタイムが期待できるはずのスーパーソフトの扱いに課題を感じている。両名によれば、スーパーソフトは他のコンパウンドと比較してグリップが得られず、タイムのゲインも皆無だったという。

F1スペインGP初日を終えて

ルイス・ハミルトンFP1: 2位, FP2: 1位

今日はかなり良い一日だったけど、風がすごく強かったから難しいセッションだったよ。風向きが変わるもんだから誰もが手こずってたね。コーナー毎に風の吹く方向が違うせいで、多くのマシンがコースオフしていたのが分かったよ。今日みたいなコンディションだと、セットアップをどうすべきかを見極めるのが本当に難しいんだ。

プログラムはすべてやり終えたし、昨年と比べてかなり早く完了する事ができた。今夜は幾つかやるべき仕事がある。明日はもう少し風も収まって気温も下がってくれると良いね。トップ3チームの接戦になりそうだけど、現時点ではまだ誰が最速か分からないよ。

バルデリ・ボッタスFP1: 1位, FP2: 5位

FP1は特に有望だったし、全体的に良い1日だったよ。出だしからマシンの感触が良かったんだ。FP2に向けて幾つか変更を施したんだけど上手く機能しなかったから、元のセットアップに戻したよ。

今日は良いスタートが切れたと思うけど、フェラーリとレッドブルは速そうだね。日曜の決勝までにあらゆる事が変化する可能性もあるし油断はできない。他のコンパウンドに比べてスーパーソフトタイヤのゲインは全くなかった。グリップも感じられなかったし、明日までに改善できるよう取り組まなきゃね。


F1スペインGP 3回目のフリー走行は日本時間5月12日(土)19時から、公式予選は同22時からバルセロナのカタロニア・サーキットで行われる。

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