ウィリアムズのニコラス・ラティフィ、2022年10月1日F1シンガポールGP
Courtesy Of Williams

ニコラス・ラティフィ、F1日本GPで5グリッド降格ペナルティ

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F1第17戦シンガポールGPで発生した周冠宇(アルファロメオ)との接触事故を経てニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は、鈴鹿サーキットで開催される次戦F1日本GPで5グリッド降格ペナルティを受ける。

7周目、周冠宇はラティフィに壁に追いやられる格好となりクラッシュ。ターン5でクルマを停めた事で1回目のセーフティーカーが導入された。ラティフィはパンクに見舞われピットに戻った後、ヘルメットを脱いだ。

ラティフィのリタイヤの理由について車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、サスペンションにダメージを負っていたためだと説明した。

スチュワードによると周冠宇は、ターン5へと向かうストレートで「十分なスペース」を残しつつ、ラティフィへのオーバーテイクを試みた。するとラティフィは周冠宇が走行していた左側へと寄り、結果、クルマ同士が激しく接触した。

スチュワードは映像証拠を検証の上、事故の「主な責任」はラティフィにあると判断。ラティフィがリタイヤした事を踏まえ、次戦日本GPで5グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。

後方にニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を従える周冠宇(アルファロメオ)、2022年10月2日F1シンガポールGP決勝レースにてCourtesy Of Alfa Romeo Racing

後方にニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を従える周冠宇(アルファロメオ)、2022年10月2日F1シンガポールGP決勝レースにて

ラティフィは一件について次のように弁解した。

「一つ前のコーナーから周冠宇がどの位置を走っているのかをミラーで確認していた。彼がいないのを確認した上で、次のコーナーで通常通りのレーシングラインを取った」

「彼がミラーの死角にいたのかどうかは分からないけど、残念ながら彼はそこにいた」

「後から考えればもっとスペースを空けておく必要があったと思うけど、現実には実際にミラーで見える範囲内でしか判断できない」

「チェッカーフラッグを受け、ここでの初めてのレースを通して経験を積む事を目指していたけど、このインシデントの影響でサスペンションが壊れてしまいリタイヤせざるを得なかった」


6台がリタイヤを強いられた大波乱の2022年F1第17戦シンガポールGPの決勝レースを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)。2位にシャルル・ルクレール、3位表彰台にカルロス・サインツとフェラーリ勢が続く結果となった。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは10月7日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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