シンガポールGPマリーナベイ市街地コースで優勝するレッドブルのセルジオ・ペレス
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セルジオ・ペレス、2回のSC規定違反で罰則もF1シンガポール優勝を維持!終盤の好走実る

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2回に渡るセーフティーカー規定違反があったとしてペナルティが科されたものの、セルジオ・ペレス(レッドブル)はF1第17戦シンガポールGPでの勝利を維持した。終盤の好走が実った。

セーフティーカー(SC)が導入された10周目と36周目、ラップをリードしていたペレスは、SCから10車身以上離れてはならないとするF1スポーティング・レギュレーション第55条10項に違反した。

周冠宇とニコラス・ラティフィの衝突事故に伴い導入された1回目のSC導入下でペレスは「SCライトが点灯している間、ターン13の出口とターン14との間でSCから10車身以内の距離を保たなかった」と判断された。

スチュワードによるとペレスは公聴会で「酷いウェットコンディションの中、タイヤとブレーキが殆ど熱を失っていたため、SCに接近してついていくのが非常に困難だった」と説明。一部主張が受け入れられ、戒告処分(ドライビング / 今季1回目)の裁定が下された。

角田裕毅(アルファタウリ)のクラッシュを経て導入された36周目のSC導入下での違反については事前に警告がなされていた。

レースディレクターのエドゥアルド・フレイタスはレッドブルに対し、ペレスがターン9~10区間で10車身ルールを守っていないと警告。ペレスはチームからその旨の連絡を受けていたにも関わらず、ターン13~14区間で違反を犯した。

スチュワードは本大会中2度目の違反である事、そして事前の警告にも関わらずルールを守らなかった事を考慮し、36周目の件に関して5秒加算ペナルティとペナルティポイント2点(累計2点)という裁定を下した。

ペレスはレース終了に向けて後続シャルル・ルクレール(フェラーリ)の接近を許し、一時はDRS圏内への侵入を許したが、レース後にタイムペナルティーを受ける可能性があると知らされるとギアを上げ、7.595秒差をつけてトップチェッカーを受けた。

この結果、2.595秒差でリードを維持する事となり、今季2勝目を確定させた。

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