レーシングポイントのアップグレードが炸裂!ルノーとハースを大差で抑え中団勢最速
レーシングポイント・フォースインディアF1チームは、9月15日のF1シンガポールGP公式予選で2台揃って最終Q3ラウンドに進出。セルジオ・ペレスがミッドフィールド最速の7番手を獲得し、エステバン・オコンが9番手と大健闘をみせた。
ローレンス・ストロール率いる投資家グループの資金投入によって財政難から脱したレーシングポイントは、十分な量のリソースをマシン開発に投入。マリーナベイ市街地コースに多数のアップグレードを持ち込んだ。
セッションを振り返ったペレスは、直近のライバルであるハースとルノーとのタイム差に言及。決してVJM11向きとは言えないマリーナベイで、大差でライバルを退ける事が出来たのは、アップグレードが上手く機能しているからだと述べ、開発を成功させたチームの労をねぎらった。
第13戦ベルギーGPで生まれ変わったレーシングポイントは、これまでの選手権ポイントを全て失ったものの、新チームとして2戦を終えて32ポイントを獲得。既にサウバーやウィリアムズ、そしてトロロッソ・ホンダを上回り、コンストラクターズ7位につけている。
フォースインディア:シンガポールGP予選を終えて
セルジオ・ペレス予選: 7位, FP3: 9位
信じられないような結果だ。今日のパフォーマンスには本当に満足さ。完璧なラップをまとめるのが難しいこのトラックでほぼパーフェクトな走りが出来たんだ。直近のライバルを負かして、先頭集団の真後ろにつける事が出来た。
ハースに対して0.4秒、ルノーに対しては0.6秒のアドバンテージを作れた。これは今回投入したアップグレード・パッケージのおかげだと思う。マリーナベイ市街地コースは僕らのマシンの長所が活きるサーキットじゃないから、ここでの僕らのペースには満足だよ。
明日のレースは2時間近くかかるだろうし、長く厳しい戦いになるだろうね。シンガポールでのレースは、インシデントやセーフティカーがリザルトに影響しがちだから気が抜けないし、ミスをしないようにして確実にチェッカーフラッグを受けないとね。
中古のハイパーソフトタイヤでのスタートだから後続に対して不利な立場にいるけど、そうは言ってもここはトラックポジションが重要だからあまり心配はしてないよ。モナコほどコース上でのポジションが大事ってわけじゃなないけど、後ろで追いかける立場よりも前にいる方が良いもんね。
エステバン・オコン予選: 9位, FP3: 8位
今夜のリザルトにはホント満足だよ。マシンは素晴らしかったし、アップグレードもかなり上手く機能してる。チーム全員にとって喜ばしい成果だよ。残念な事に、Q3では壁を擦っちゃってタイムを失ってしまったんだ。あれさえなければ、たぶんもっと良い結果が得られたと思う。
でも、明日の決勝に対しては悪くないイメージを持ってるんだ。レースでは何だって起こりうるから、トラブルを避けつつ常にチャンスを伺いながら走ることが大事だね。ここでのオーバーテイクは楽じゃないから、最初の1周目をどう切り抜けるかがすっごい重要になるだろうな。僕らにはポイントを取れるだけのレースペースがあるって信じてるよ。
ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。週末の支配していたフェラーリを寄せ付けない衝撃的な走りで逆転ポールを得た。2番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。3番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続く結果となった。
2018年F1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースは、日本時間9月16日(日)21時10分にスタート。コース改修のために2m短くなった1周5063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事で勝敗を決する。