8戦連続アプデ投入のレッドブル、苦戦の歴史に変化? フェルスタッペン「すごく前向き」最新RB21が見せた“確かな前進”

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

最新のレッドブルRB21は、高ダウンフォースが求められるマリーナベイ市街地コースでも十分な競争力を発揮しそうだ。少なくとも1ラップペースではマクラーレンに匹敵するグリップと空力効率を備えており、予選での上位争いも視野に入る。

レッドブルは2025年F1第18戦シンガポールGPに、8戦連続となるアップグレードを持ち込んだ。新型フロントウイングはキャンバー(反り角)を増加させ、さらなるダウンフォースを生み出す仕様に。加えてトップボディの排気開口部を拡大した新エンジンカバーを投入し、冷却性能を強化した。

課題を指摘も「全体的にはかなり満足」

直近2戦を圧倒的な強さで制したマックス・フェルスタッペンは、初日を終えて「ここ2戦と同じように、特に大きな問題はなかった」と語り、これまで相性が良くなかったシンガポールで有望なスタートを切れたことについて「すごく前向きなのは確かだ」と強調した。

「かなり良い形でFP1をスタートできた。まだペースを上げていく段階だったけど、それでもクルマの感触は悪くなかった」

また、FP2での試行錯誤の結果、幾つか有望な効果を発揮したものがあると明かし、「もう少し最適化する必要はあるけど、全体的にはかなり満足してる。ただ明日フロントを争うには、もう少しペースが必要だ」と語り、前後のグリップとタイヤのオーバーヒートを課題に挙げた。

フェルスタッペンは、初日の両プラクティスで3番手タイムを記録。トップとの差は0.3秒未満だった。マクラーレンとの比較で言えば、ラップ後半でタイヤのパフォーマンスをやや失う傾向が見られた。セクター1と2はほぼ互角だったが、最後の数コーナーでオスカー・ピアストリに0.15秒遅れた。

ガレージ内でローラン・メキーズ(レッドブル代表)と話すマックス・フェルスタッペンと、それを見守るヘルムート・マルコ、2025年10月3日(金) F1シンガポールGPフリー走行(マリーナベイ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ内でローラン・メキーズ(レッドブル代表)と話すマックス・フェルスタッペンと、それを見守るヘルムート・マルコ、2025年10月3日(金) F1シンガポールGPフリー走行(マリーナベイ市街地コース)

シンガポール未勝利の王者、初制覇なるか

マリーナベイ市街地コースはV6ハイブリッド時代以降、レッドブルが苦戦を重ねてきたサーキットだが、フェルスタッペンは改善すべき点があるとしつつも、「セットアップを根本的に変える必要はないのは前向きだ」と自信を見せた。

一方で、FP2の結果は各チームが異なるエンジンモードや燃料搭載量で走行しているため判断が難しいとし、「予選でトップを争えるかどうかはまだ分からない」と慎重な姿勢を崩さなかった。

とは言え、RB21が高ダウンフォースでも戦えるパッケージへと進化してきたのは確かであり、シンガポール初日の仕上がりとしてはここ数年で最も有望と言えるだろう。ただし、レースペースに関しては未知数だ。

フェルスタッペンにとってマリーナベイは、現行F1カレンダーで唯一、勝利を収めたことのないサーキットだ。絶え間ないバランス改善の取り組みと、継続的に改良を施してきたフロントウイングを武器に、悲願の初勝利を掴めるか注目が集まる。


2025年F1シンガポールGPの初日FP2をトップで締め括ったのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。2番手には0.132秒差でアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)が続く結果となった。

FP3は日本時間10月4日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1シンガポールGP特集