トロロッソ・ホンダSTR14のフロントウイングにプリントされた株式会社RDSのロゴ

トロロッソのスポンサーに2社目の日本企業、株式会社RDSとの契約締結を発表

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トロロッソ・ホンダは第8戦フランスGP開幕を翌日に控えた6月20日(木)、埼玉県大里郡と東京都渋谷区に事務所を構える株式会社RDSとのパートナーシップ締結を発表した。これにより、トロロッソ・ホンダの2019年型F1マシンSTR14のフロントウイング及び、ガレージ、メディアウォール、プレスペーパー、ウェブサイトに同社のロゴが掲載される。

株式会社RDSは、デザイン、クレイモデル、CFRP成形、3Dプリンター、精密5軸機械加工、そしてコンサルティング事業を営む日本企業で、3Dモデリングデータ製作や構造解析、各種モデル製作や塗装などを内製化している。

同社は、KEIHIN REAL RACINGからSUPER GT GT500クラスに参戦するベルトラン・バゲットのヘルメットスポンサーを務めるなど、モータースポーツとの関係も深い。

トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは「フォーミュラ1は、革新とデザインの代名詞であり、人間の想像力と技術が融合したスポーツだ。RDSは、人々の生活を向上させる最先端ソリューションの開発をリードする企業だ。我々のチームに加わった日本ブランドはRDSで2社目であり、非常に良いニュースだ。トロ・ロッソのアジアでの人気が高まっていることを明確に示している」と語った。

ファエンツァのチームは今年3月、エンジンサプライヤーのホンダからの斡旋のもと、日本との関連が深い投資会社「Buzz Asset Management」とスポンサー契約を締結したばかりであり、日本の関連企業との提携は今年2社目となる。

RDSの代表取締役社長を務める杉原行里氏は「スクーデリア・トロロッソと提携し、モータースポーツの最前線で新しいコラボレーションを開始出来る事にとても興奮しています。このすばらしいスポーツに参加することは、私にとってもRDSのメンバーにとっても大きな喜びです。我々RDSは、多くの人々を助けたいという野心的で大きな夢を持った成長途中の会社です。F1が社会に対して先進技術をもたらしているのと同じように、このパートナーシップは、RDSの”今日の理想を明日のスタンダードにする”という使命の実現に向けての第一歩だと考えています」と述べた。

株式会社RDSについて

1984年3月創業。自動車の先行開発や、モータスポーツ分野にはじまり、最新型ロボット、医療福祉機器まで、豊富な実績に裏付けされた一歩先を行くデザインを手がけるほか、製品の性能向上・改善を実現し設計の最適化を構築する構造解析を得意とする。

パラリンピアンなどのギア開発を行う上で、今まで感覚的だった動きをデータとして可視化。分析・蓄積するモーションキャプチャーや独自センシング技術を持つ。また、オートクレーブ成形によるCFRP成形やFDM機・粉末造型機・金属造型機などの最新3Dプリント、最新の5軸加工機による緻密な加工技術を誇る。企画からデザイン、製作まですべての工程を高いレベルでかつインハウスで実現できる総合力こそがRDSの最大の強み。

近年では、グッドデザイン金賞を受賞した世界最軽量の『ドライカーボン松葉杖』や、車いすの概念を変える未来型車モビリティー『WF-01』などプロダクト開発を行うとともに、ソチでは、パラアスリートへ技術開発提供で6個のメダル獲得に貢献。人間の限界への挑戦を、障がい者・健常者という枠を超えて追っていくWebスポーツメディア『HERO X』を運営する。

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