フェルスタッペンとは「違う」指示?レッドブルに説明求めるペレス…最速ラップの1点を巡り
Published: Updated:
F1サウジアラビアGPでのファステストラップを巡り、僚友マックス・フェルスタッペンとは「違う」指示が与えられたとしてセルジオ・ペレスは、レッドブル上層部に説明を求めた。
レース終盤に向けてペレスの優勝、フェルスタッペンの2位フィニッシュが濃厚となった事で、ドライバーズ・ランキングを巡る争いは、どちらがファステストラップによるボーナス1点を加算するかが焦点となった。
予選Q2と同じくドライブシャフトのトラブルが生じる恐れがありながらもフェルスタッペンは、1分33秒フラットで走れとのピットウォールの指示に対して無視を決め込んだ。傍から見る以上にピットウォールは緊迫していた。
終盤、フェルスタッペンはジャンピエロ・ランビアーゼ(GP)に「最速ラップは幾つ?」と尋ねた。GPは「マックス、それはどうでも良いから」と返すも「僕にとってはそうじゃない」と続け、GPから「分かったよ。32秒1だ」との答えを引き出した。
その後、ペレスが持つファステストをターゲットにファイナルラップで1分31秒906をマーク。コンマ3秒塗り替え1点を奪い去った。
クールダウンルームでは、ペレスがフェルスタッペンに対して「ペース維持しろって言われなかった?」と問いただすシーンがあった。
フェルスタッペンはその後の会見の中で「まず何よりも僕らは自由にレースをして良かったんだ」と述べ、「バーレーンでも同じ事を聞かれたけど、2台の間で行われる場合、ファステストラップが幾つなのかを尋ねるのはごく普通のことだと思う」と語った。
フェルスタッペンのファステストがなければ選手権リーダーとなっていたはずペレスは、ラスト2周というところで、自分に対しては現在のファステストラップは自身にあり「一定のペースを維持」するよう指示されたと語った。
「コミュニケーションの内容はマックスと同じだと思っていた。説明が必要だ。というのも僕は間違いなく、違う情報を聞かされていて、プッシュすることができなかったんだから」
ペレスの主張とは裏腹にチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、両ドライバーにはファステストを狙う自由を与えていたとした上で、ペレスはフェルスタッペンが自身のタイムを奪還しにくる事を知っていたと主張した。
そして、ペレスも自身のタイム更新を狙ったものの、最初の数コーナーで「コンマ15秒」遅れたために「手を引いた」のだと説明した。
3月19日(日)にジェッダ市街地コースで行われた2023年F1第2戦サウジアラビアGP決勝では、セルジオ・ペレスがポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペンが続いた事でレッドブルが2戦連続の1-2を飾った。
アルバート・パーク・サーキットを舞台とする次戦オーストラリアGPは3月31日のフリー走行1で幕を開ける。