後手フェルスタッペン「最低でも表彰台、間違いない」と最前列アロンソ、無理に優勝狙わぬ方針

3番手を獲得してF1サウジアラビアGP予選後トップ3会見に臨んだフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年3月18日ジェッダ市街地コースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

15番グリッドに着くマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が表彰台まで巻き返してくるのは「間違いない」としてフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、リスクを取ってまで優勝を狙いにいくつもりはないと主張した。

週末を通してF1サウジアラビアGPを支配しながらもフェルスタッペンは、ドライブシャフトの破損により予選Q2敗退を喫した。一方で3番手を刻んだアロンソは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のグリッド降格ペナルティにより、ポールを獲得したセルジオ・ペレス(レッドブル)と並び最前列2番グリッドに着く。

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予選2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ポールポジションのセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手タイムのフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年3月18日F1サウジアラビアGP

レースペースが比較的拮抗している事から、まずは周囲のマシンからスタートポジションを守り抜くことが課題となるが、ライバルは直近の後続に留まらず15番グリッドにもいると41歳のベテランは考えている。

2度のF1王者は予選後の会見の中で、ジェッダではセーフティーカーの導入率が高い事に触れ「最終的にはマックスが来ると思ってる。何しろそういうアドバンテージがあるわけだからね」と指摘した。

「どのレースだったか覚えていないんだけど、彼は昨年、パワーユニットを交換して最後尾からスタートしてなお2位でフィニッシュしたし、優勝した事もあったと思う」

「だから明日、彼が最低でも表彰台に上がるのは間違いないと思ってる」

アストンマーチンは開幕バーレーンGPで最もレッドブルに迫ったチームだが、経験豊富なスペイン人ドライバーは現実から目をそらさない。

レッドブルRB19の純粋なペースは「別次元」であるとしてアロンソは、自分たちは「まだ」優勝を狙える位置にはおらず、「明日の目標は、例えばチェコと優勝争いをすることではない」として、焦点とすべきは後方のジョージ・ラッセル(メルセデス)やカルロス・サインツ(フェラーリ)から表彰台を防衛する事だと主張する。

「フェラーリはかなりの強さを見せてくるだろうし、メルセデスもアルピーヌもここでは手強く、そして速い。だから僕らのレースは兎に角、後方の連中だと思ってる」

「2月13日のローンチイベントの際にマイク・クラック(チーム代表)やランス(ストロール)と交わした会話、そしてチームの上級管理職が今年の目標設定について話していた内容をよく覚えている。それは明日の勝利のためにレッドブルと戦うというものではなかった」

「だから、ここはシンプルに地面に足をつけてミスをしないように気をつけていこう。たとえ僕らに競争力があっても、素晴らしい週末をノーポイントで終えるという最大の過ちを犯すわけにはいかない」

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予選3番手を祝うフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年3月18日F1サウジアラビアGP

それでも、メカニカルトラブルに見舞われたフェルスタッペンと同じクルマが目の前のグリッドに着くという事実をアロンソは軽視していない。

「例えミラーを見ながら後続の連中を抑えようとするにしても、前で何かが起これば、確実にそれを活かしていくつもりだ」


2023年F1サウジアラビアGP予選ではセルジオ・ペレス(レッドブル)が2年連続のポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)という結果となった。

決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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