F1サンパウロGP主催者に改善命令「悲惨な結果を招きかねない」大勢の観客がコースに乱入
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11月5日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われたF1サンパウロGPのレース終盤に「大勢の観客」がコースに乱入する事態が発生したとして、主催者のサンパウロF1機構(SPF1)に対して国際自動車連盟(FIA)は、改善計画を提出するよう命じた。
「レース終了後にマシンがまだコース上を周回している最中に、大勢の観客が警備ラインを破ってターン1のランオフエリアに侵入」する事態が発生した事を受け、サンパウロGPのスチュワードはレース後、SPF1の代表者を召喚した。
今週末のブラジルでのグランプリには3日間を通して延べ26万7,000人という記録的な観客が訪れた。イベント初日にF1は、SPF1との5年の契約延長に合意した事を明らかにした。少なくとも2030年までレースが開催される事が発表されたその週末の出来事だった。
聴聞会の中でSPF1の代表者は「セキュリティ・プロトコルと安全対策における失態を率直に認めた」うえで、過去にも同様の状況が発生していた事から、一件が「悲惨な結果」をもたらし得る「容認できない状況」であることについて同意した。
スチュワードは、遅くとも2024年1月30日までに「深刻な懸念に適切に対処するための改善計画をFIAに提示」するようにとの決定を下した。SPF1はこれとは別に、徹底的な調査を行い、来年のサンパウロGPまでに改善のための措置を講じると約束した。
今年4月のオーストラリアGPでも決勝レース終了前に観客がコースに乱入する騒ぎがあった。