フェルスタッペン、1周目のDNFに激怒「ファイナルラップじゃないんだからさぁ…ルクレールは楽観的過ぎ」

バーレーン・インターナショナル・サーキットのピットを歩くレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1サクヒールGPcopyright Red Bull Content Pool

ルイス・ハミルトン不在の中、予選ではなく決勝でのパフォーマンスを重視してセットアップされた競争力あるマシンがありながらも、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのレースは僅か1kmほどで終わりを迎えた。

現地12月7日(日)に行われたF1第16戦サクヒールGP決勝レースでフェルスタッペンは、フロントローのメルセデス勢に続く3番グリッドからスタート。上手く路面を蹴り出して2台を捉えかけたが、行き場がなく一旦引いた。

低速のターン1・2を抜け、ターン4へと向かったところで、フェルスタッペンと並び2列目4番手からスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がオーバーシュート。レイト・ブレーキングが仇となり、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)の車体右側に衝突した。

接触を回避しようとしたフェルスタッペンはコーナー外側に回り込んだが逃げ切れずにグラベルへ。そのまま無残にも左フロントからタイヤバリアに突っ込んだ。ルクレール共々クルマを降りたフェルスタッペンはタイヤバリアを蹴り、怒りと悔しさを爆発させた。一件は審議となり、ルクレールに罰則が科された

とは言え、囲い取材に応えたフェルスタッペンは落ち着きを取り戻し「ホント、フラストレーションが溜まるよ」とマスクの下で苦笑いを見せた。

ルクレールは楽観的過ぎた

マックス・フェルスタッペン決勝: DNF, グリッド: 3番手

上手くスタートを決める事が出来たんだけど、周りを塞がれてしまってね。トラブルに巻き込まれないように注意しながら走行したけど、周りの連中があまりにもアグレッシブで、まるでファイナルラップのようなリスクの冒し方をしていた。

特にシャルル(ルクレール)がそうだった。路面が凄いダスティーなのに、ブレーキングをかなり引っ張ってターン4のイン側に入ってきたんだ。追い抜きたかったのは分かるけど、楽観的過ぎる。シャルルの事はリスペクトしているし素晴らしいドライバーだと思っているけど、あれは少しやりすぎだった。

チェコ(ペレス)はインサイドで何が起きているのか分かっていなかった。シャルルの衝突を受けて彼は後方にスピンしながらコースを横切ってきた。クルマにダメージを負わないようにアウト側から回り込もうとしたんだけど、結局グラベルに入ってしまってバリアに衝突した。

良いレースマシンがあって上手くやれるチャンスがあっただけに、あんなにも早くリタイアしなきゃならないなんて本当に悔しい。


現地12月7日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックで行われた2020年F1第16戦サクヒール・グランプリ決勝レースでは、5番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が190戦目にして初優勝を飾り、2位にエステバン・オコン(ルノー)、3位表彰台にペレスの僚友ランス・ストロールが滑り込む結果となった。

F1サクヒールGP特集

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