マクラーレン・レーシングのカルロス・サインツ
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サインツ、レッドブルの”マクラーレンは最下位争い”発言に言及「尊重したい」

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レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコが「マクラーレンは今年最下位争いを演じる」との見解を口にしたことに対して、カルロス・サインツが「尊重する」と反応した。

サインツの元上司は今週「フェラーリが先頭でレッドブルがこれに続き、その後ろにメルセデスが来るだろう。ミッドフィールド争いは熾烈だが、マクラーレンとウィリアムズは後方で競い合うだろう」 と予想。これに対して、スポンサーのエストレラ・ガリシア主催のイベントで意見を求められたサインツは、次のように返した。

「意見を口にしたり予想する権利は誰にでもあるから、僕は彼の予想を尊重している。でも僕らは今の自分達が置かれた場所を把握しているし、それは昨年と比べるとかなり良くなっている」

「彼は彼なりに2週間のテストを経て得られたデータを元に予想してるのだろうから、特に議論すべき事はなにもない」

「今言えることは、マクラーレンは今年のテストで過去数年としては最も多くの周回数を走り込んだってことだけだ。自分たちが6番手なのか9番手なのかを断定する事は出来ないけど、これまでよりも準備が整った状態でオーストラリアに向かう事は間違いない」

サインツは、マルコの発言に対して実にスマートな対応を示し、特に反論する事はなかった。更に、中団グループがこれまで以上にタイトになるとの予想に関しては同意し、中でもハースが今年のダークホースとなるかもしれないと付け加えた。

「個人的には、去年のハースは中団グループのトップにいたと考えており、今年もサプライズを引き起こす可能性があると思ってる。でも残りのフィールドは拮抗しているし、シミュレーションの結果にかかわらず、誰もがコンマ数秒を隠し持っている」

「一回目のテストから二回目にかけて僕らはかなりの進歩を果たしたけど、特に新しいものを投入したわけではなかった。今ある手持ちのものを最適化しただけだった。今年の目標は、昨年のようにシーズン序盤で翌年のマシン開発にシフトする事なく、開幕の時点よりも良いポジションでシーズンを締め括る事だ」