ウィリアムズF1のチーム代表、サイモン・ロバーツ去る…後任なし 入社から僅か1年
ウィリアムズ・レーシングは6月9日(水)、組織変更の一環としてプリンシパルを務めていたサイモン・ロバーツがチームを去る事を明らかにした。
サイモン・ロバーツは昨年5月にマネージング・ディレクター(取締役社長)としてウィリアムズに入社。ドリルトン・キャピタルのチーム買収に伴い代表代行の座に就いた。
昨年12月に正式にチーム代表に就任したものの、入社から1年、正式な代表就任から僅か半年で退社する事となった。後任はなく、ヨースト・カピートCEOが役務を引き続く。
またこのトップ人事の変更に伴い、今季開幕バーレーンGPを前にテクニカル・ディレクターとしてチームに移籍してきたフランソワ=グザビエ・ドゥメゾンが、トラックサイド及びエンジニアリングの両部門の責任者を務める。
サイモン・ロバーツはチーム離脱に際して次のように述べた。
「ウィリアムズ家がF1から去った後に、このチームの代表の役割を担うことができて大変光栄だった。新たな組織への移行が順調に進んでいる今、私は新たな挑戦へと向かう。チームの今後の活躍を願っている」
またヨースト・カピートは「サイモンは、この12ヶ月間の移行作業において重要な役割を果たしてくれた。彼の多大な貢献に感謝する」との談話を発表した。
今回の人事異動は今年2月に発足したヨースト・カピート体制下での最初の組織レビューの結果を受けて行われたもので、新たな経営トップによる新体制のお披露目とも言える。
他のF1チームに移籍するのかなど、サイモン・ロバーツがウィリアムズ離脱後にどのような道を歩むのかは分かっていない。