ダニエル・リカルド、レッドブルでのF1復帰に初言及…2024年アルファタウリ経由も辞さず?
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ダニエル・リカルドがレッドブルでのF1復帰に初めて言及した。米「ESPN」によると、この「おとぎ話のような結末」を実現させるためにリカルドは、2024年のアルファタウリでのドライブにオープンだという。
競争力あるトップチームでの復帰を目指す33歳のオーストラリア人ドライバーはマクラーレンでの厳しい2年を経て今年、レッドブルの公式サードドライバーとしてF1浪人生活を過ごしている。
レッドブルでの将来的なF1復帰についてリカルドは「これは僕にとっておとぎ話のようなものだ。正直なところ、自分のやり方で自分のキャリアをここで終えることができれば、おとぎ話のような結末になるだろうね」と語った。
「でも、どうなるかな。多分、少しばかり頑張らなきゃならないだろうけど、戻れれば本当にナイスだね」
2014年から2018年にかけて7勝を挙げた古巣レッドブルでの復帰に対する希望を公の場で口にしたのはこれが初めてだ。
ただ契約的に言えば、レッドブルのF1シートは2024年末までマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのコンビが確定しており、来季復帰のシナリオは現実的ではない。
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコによれば、リカルドの目標はあくまでも「トップチームでの復帰」であり、アルファタウリを含む中団チームでの復帰の可能性は皆無だと考えられていた。
だがレッドブルのシートが空く2024年を待つためにはサバティカル・イヤーを1年延長しなければならない。F1を離れる期間が長引けば、その分だけ復帰の望みは大きく削がれる事になる。
少なくとも今年に関してその気はないようだが、ESPNはリカルドが2024年にアルファタウリでレースをすることに前向きであるとの見方を伝えた。レッドブル復帰という「おとぎ話」を実現させるために、ジュニアチームを経由するシナリオを検討している可能性があるという。
角田裕毅とニック・デ・フリースはいずれも2024年の契約を持ち合わせておらず、来季アルファタウリのF1シートは2つともが空席だ。
ただしレッドブルは、スーパーフォーミュラで大活躍中のリアム・ローソンや、FIA-F2選手権でランキング3位に付ける岩佐歩夢など有望な多くのジュニアドライバーを抱えており、また、アルファタウリは歴史的に若手育成の場としての役割を担ってきたチームであるため、仮にリカルドが望んだとしても契約を得る事は簡単ではない。
とは言え、近年のファエンツァのチームはスクーデリア・トロロッソ時代とは異なり、投資に見合うだけの結果が求められている。更に、インキュベータとしてのチームの存在意義を打ち立てたディートリッヒ・マテシッツは昨年10月に亡くなった。以前と比べればベテランドライバーの起用の可能性は遥かに高いと言える。