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ルノー・スポール、2018年F1マシン「R.S.18」を発表!表彰台争いを期待

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ルノー・スポールF1チーム(Renault Sport F1 Team)は2月21日(英国現地20日15時)、2018年シーズンのF1に投入する新型マシン「R.S.18」を正式発表、複数のレンダリングイメージを公開した。ハース、ウィリアムズ、レッドブル、そしてザウバーの4チームは既に今季マシンを発表しており、5番目のお披露目となった。

RS18 画像ギャラリー

ワークス体制3シーズン目、表彰台争いを期待

ルノーRS18は、2016年にF1復帰して以来ワークス・ルノーとしての3世代目のシャシーとなる。チームによれば、RS18は昨シーズンのRS17の進化版であり、新改良のサスペンション・コンセプトによって空力効率が改善。より多くのダウンフォースを発生させるという。

心臓部に据えられた1.6リッターV6ターボチャージャーの「Renault RE18パワーユニット」は、シーズン中3基までに厳格化されるエンジン交換制限に対処すべく大幅な信頼性の向上が図られた。ヴィリー=シャティヨン工場のダイナモでのチェックでは、性能と耐久性の両面において向上が確認されているという。

RS18は、英国のエンストンとフランスのヴィリーの2つのチームによって共同開発された。表彰台争いに加わるべく、ルノーはエンストンの設備を大幅改善。CFDスーパーコンピュータ、風洞、レースチームオペレーションルーム、ギアボックスダイナモ、マシンショップ等、ファクトリーの機能拡張に多くの予算が投じられた。

「過去偉大な記録を打ち立ててきたルノー・スポールの野心が健在である事は明白だ。昨年は、我々の方向性が正しいことが確認できた年であった」とジェローム・ストール社長は語る。

「我々は上昇傾向にあり、チームには結果に飢えている非常に才能のあるドライバーが2人いる。エンストンは再整備され、従業員は35%以上も増加した。これまでに行った投資によって、2017年のコンストラクターズ・チャンピオンシップでは9位から6位に上昇し、4番目に速いクルマでシーズンを終えることが出来た」

「僅か2年間という月日でこのような成果を出せたのは、チーム創設の初期に掲げられた柔軟性に富んだ計画、そして、シリル(・アビテブール)とチーム全体が素晴らしい仕事をしたからに他ならない。三年目の今年は、優勝争いをしチャンピオンシップをかけて戦うという長期目標に近づく大きな一歩になると確認している」

全領域での改善が目標

マネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、エンジンや車体の区別なく、全ての領域で改善していく必要があると強調する。

「復帰2年目となった昨年、我々は多くの点で成功を収めた。長期的な計画と目標に向けてステップアップする事ができた。初年度の2016年は、スポンサーや新しい才能を集め投資し、ブランドを築いた一年だった。過去1年間で多くの領域で進歩することができた」

「チャンピオンシップで9位から6位にまで順位を上げられたし、多くのレースでグリッドで4番目に速いチームだった。高い目標に向けての努力の成果だと思う。トップチームへの挑戦と我々が目指す目標に向かっての取り組みが功を奏したのだ」

「今年はあらゆる面でポジティブだ。非常に才能のある野心的なドライバーが2人いる。ニコは去年、我々が求めていた経験と知識をチームにもたらしてくれた。また、オントラックとオフトラックの両方でリードしてくれた。カルロスはシーズン終盤にチームに加入し、我々に新たな風を吹き込み、コンストラクターズの戦いで価値あるポイントを獲得した。それがなければ、6位という結果はなかっただろう」

「我々の主たる目標は、結果を通じて継続的な改善を示し続ける事にある。あらゆる点でこれを達成したい。パワーユニット、シャーシ、オペレーション、ドライバー等、すべてが改善しなければならない。我々は成長し続ける必要があるのだ。直近のライバルチームや先頭集団とのギャップ等の様々な側面において、成長を実証したいと思っている」