レッドブル、フェルスタッペンとの長期契約延長を発表。将来の”逸材”を2020年まで囲い込む
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F1アメリカGP初日フリー走行開始の30分前、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンとの契約延長を発表した。契約は2020年までの複数年、レッドブルは若手世代随一のホープドライバーを長期的に囲い込む。
一時は2018年以降にフェラーリやメルセデスへの移籍を模索していたとされるフェルスタッペンだが、最終的にはF1デビューチームで7年間過ごす事を選んだ。元F1ドライバーの父を持つフェルスタッペンは、昨年のF1スペインGPでF1史上最年少優勝を果たしており、次世代のF1を背負って立つドライバーと見られている。
契約に合意したフェルスタッペンは、レッドブルと共に歩むこれからの3年間に大きな期待を寄せているとの声明を発表した。
「レッドブルはいつだってその信念を行動で示してくれるんだ。16歳の時に僕をドライバープログラムに迎え入れてくれて、17歳の時にはF1でデビューさせてくれた。そして夢を与えてくれたこのチームでレースを戦うチャンスをくれた。彼らは常に僕と僕の夢をサポートしてくれているし、それをお互いが分かち合ってる関係なんだ」
戦いの舞台はコース上だけど、ファクトリーの皆もガレージのクルー達も常に100%で僕を助けてくれる。今までも素晴らしい時間を過ごしてきたけど、これからもレッドブルとともにキャリアを歩んでいけることをすごく幸せに思ってるし、この先数年間に渡って今まで以上の成功を楽しんでいくつもりだし、一緒に仕事を続けていける事を楽しみにしてるよ」
レッドブルを率いるクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンの才能と振る舞いはベテランの様だと絶賛、レッドブルへの残留によってフェルスタッペンは”自分好みのチーム”を作り上げていくチャンスを手に入れたと語り、そのメリットを強調した。
「マックスがレッドブル・レーシングとの契約延長にサインしてくれて嬉しく思っています。我々とマックスは昨年のスペインで最高のスタートを切り、彼は常に全力で取り組んできました。今シーズンは不満の残るレースが続いていたものの、先月のマレーシアGPで夢のような勝利を達成できたことは、チーム全員にとって実に素晴らしい瞬間でした」
「彼は類稀なドライビング・テクニックを持ち合わせた純粋なレーサーであり、一貫して高いレベルで戦える野生の勘を備えています。仕事に対する姿勢と学びに対するベテランのようなアプローチは、彼が本当に20歳なのか疑わしく思えるほどです。彼は成功に対してハングリーであり、F1世界選手権での勝利を目指して、今後も彼と共に旅を続けていく事を楽しみにしています」
「長期契約によって、マックスは自分を中心としたチームを作り上げていくチャンスを得た事になります。これは彼にとっての最高の場所となることでしょう」