レッドブル・ホンダ、「失望した」と主張も控訴せず…フェルスタッペン罰則裁定受け入れの意向
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、F1イタリアGPで発生したルイス・ハミルトン（メルセデス）との接触でマックス・フェルスタッペンに科された罰則裁定を受け入れる意向を明らかにした。
スチュワードはレース後、26周目のターン1での接触事故の「主な過失」はフェルスタッペンにあるとして、次戦ロシアGPでの3グリッド降格ペナルティと、12ヶ月間計12点で1レースの出場停止となるペナルティポイントを2点加算（累積2点）する裁定を下した。
FIA国際スポーティング・コード第15条およびFIA司法・懲戒規則第4章はチームに対し、スチュワードの決定に異議申し立てを行う権利を与えている。イギリスGPでのクラッシュの時と同様にレッドブル・ホンダが控訴するか否かが注目されたが、クリスチャン・ホーナーは裁定を受け入れる意向を示した。
クリスチャン・ホーナーは事故について「これぞ本物のレースインシデント」であると主張し、裁定について「失望している」とする一方、「スチュワードの裁定を受け入れる」と語った。
「各々に言い分はあるだろうが結局のところ、エキサイティングなチャンピオンシップ争いを戦う2台がリタイヤに終わった事は悔しさと失望を伴うもので、何よりも重要な事はヘイローがその役割を果たしてルイスを守った事だ」
「我々が意図したレースの終わり方でない事は明らかだ」
残ったもう一台のセルジオ・ペレスは、この事故によるセーフティカー導入のタイミングでピットに入り、ミディアムからハードタイヤに交換して4番手でコースに復帰。その後、シャルル・ルクレール（フェラーリ）を交わして3番手に浮上したものの、追い抜きの際にコース外に出てアドバンテージを得たとして5秒ペナルティーが科された。
「チェコ（ペレス）は本当に不運だった」とクリスチャン・ホーナーは語る。
「レースオフィスからポジションを戻せという指示がなかった事を踏まえれば、（違反か否かは）かなりギリギリのラインにあったものと感じている」
「その後は激しいプレッシャーに晒されながらも力強い走りを見せてくれたが、（5秒の）ギャップを築く事はできず3位フィニッシュながらも5位となり、ポイントを稼げたのは1台のみと、残念な結果になってしまった」
