レッドブルF1のDRS、魔法のボタンで空気抵抗が25%減少との指摘
元F1ドライバーでSky Sportsの解説者を務めるカルン・チャンドックによると、レッドブルの2023年型F1マシン「RB19」はDRSを作動させると空気抵抗(ドラッグ)が25%も減少するのだという。
イモラ・サーキットを舞台とする第6戦エミリア・ロマーニャGPを前に39歳のインド人ドライバーはSky Sportsのポッドキャストの中で「誰かがドラッグの数値を見せてくれたんだけど、レッドブルは魔法のボタンを押すと約24~25%減少するんだ」と語った。
「これはバクーの時の数値なんだけど、ライバルの殆どは14~15%だった」
「つまり、レッドブルはドライバーにフリーなパフォーマンスを与えているという事になる。だから大抵の場合、フロントロウを獲得できるだろうし、そうでなくてもフィールドを駆け上がっていく事になるだろうね」
ディフェンディング・チャンピオンのマックス・フェルスタッペンは3勝、チームメートのセルジオ・ペレスは2勝と、RB19は2023年シーズンの開幕5戦を完全制覇している。
その支配的な強さの要因の一つは、トリプルDRSとも呼ばれる超効率的なドラッグ低減システムにある。第5戦マイアミGPではフェルスタッペンが9番手グリッドからの劇的な勝利を収めるなど、予選での劣勢はレッドブル勢にとって殆ど問題にならない。
ライバルがこぞって注目するレッドブルのDRSを「天才的」と称した上でチャンドックは、ミルトンキーンズのチームは完全無欠だと指摘する。
「2人の素晴らしいドライバーがいて、クルマは予選で速く、タイヤを上手くマネジメントし、エンジンは強力でオーバーテイクもできる。それに戦略チームは優秀で、ピットストップチームも鮮やかだ」
「おまけにモチベーションに欠けることもない」
「エイドリアン(ニューウェイ)はインディカーを含めてこのスポーツの最前線で40年目を迎えようとしているけど、まだやる気満々で頭脳も健在だし、チームのモチベーションを高めている」
「あのチームに弱点はないよ」