迫る控訴期限…物議のF1アブダビ逆転劇を経てウォルフに会いに行ったレッドブルのホーナー代表、ダイムラーCEOから祝福受ける

召喚に応じてスチュワード・ルームに向かうレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表とエイドリアン・ニューウェイ、2021年12月12日F1アブダビGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、今もなお根強い議論を呼ぶF1最終アブダビGPでの逆転劇を経て、メルセデスのトト・ウォルフ代表に会いに行った事を明かした。

最終盤の事故によって導入されたセーフティーカーと、解除時に5台にのみにラップバックが許可された事で、マックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンをラスト1周で交わして念願の初タイトルを手にした。

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F1ワールドチャンピオン獲得を抱き合って喜ぶレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとクリスチャン・ホーナー代表、イギリス・ミルトンキーンズのファクトリーで行われた凱旋祝賀会にて、2021年12月15日

トト・ウォルフはFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシのSC解除に関する判断に公然と怒りを爆発させた。ファイナルラップのバトルの最中、メルセデスの指揮官はモニターを見続ける事ができず、頭を掻きむしりながらガレージ内を右往左往した。

RaceFansによると本拠地ミルトンキーンズへと戻ったクリスチャン・ホーナーは次のように述べ、レース後にトト・ウォルフに会いに行ったと明かした。

「レース後にトトに会いに行った。残念ながら彼は不在だったが、オラ・ケレニウス(ダイムラーCEO)に会って祝福してもらったし、トトがマックスに送ったように、僕にもドライバーズ・ワールドチャンピオンを祝福するメールを送ってくれた」

「そこで私は彼にコンストラクターズ・チャンピオンシップでの勝利を祝福した。そして金が支払われるのはそこだという事を思い出させたんだ。ドライバーズ選手権ではなくね。そういう事だ。それ以来、彼とは連絡を取っていない」

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握手を交わすレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスのトト・ウォルフ代表、2021年12月11日F1アブダビGPの金曜FIA会見にて

メルセデスはSCの解除を巡る一連のプロセスを含めてチェッカー後に異議申し立てを行った。聴取と調査を経てスチュワードはこれを却下したが、ハミルトンの8度目のタイトルを諦めきれないブラックリーのチームは控訴の意思を表明。本日夜までに正式に控訴するか否かを決断する。

結局のところアブダビでの物議におけるレッドブル・ホンダは、関係者でこそあれ当事者ではない。クリスチャン・ホーナーはフェルスタッペンのタイトルが控訴審理を経てライバルの手に渡る事を過度に心配してはいない。

「これはFIAとメルセデスとの間の論争なんだ」とクリスチャン・ホーナーは強調する。

「もちろん、レッドブルは利害関係者だから状況に応じて代理人を立てる事にはなるが、これはレッドブルとメルセデスの間の紛争ではない。マックスはレースに勝ち、そしてワールドチャンピオンになった。われわれは彼を心から誇らしく思っている。そして、それこそが我々の焦点なんだ」

ホーナーはメルセデス並びにFIAからは特に何も聞いてはいないとして、16日(木)の夜に行われるFIAの表彰式典でフェルスタッペンが優勝トロフィーを受け取る以外の事は「何も考えていない」「もう前に進むべき時だと思う」と語った。

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表彰台の上でルイス・ハミルトン(メルセデス)を祝福するレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表、2021年12月12日F1アブダビGPにて

恒例のFIA賞授賞式はロレックス、ミシュラン、BMW、クライゼル・エレクトリックのサポートのもと、12月16日(木)夜にパリで開催される。

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