マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクして雄叫びを上げるレッドブル・ホンダのメンバー、2021年12月12日F1アブダビGP決勝最終ラップにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

必見:歓喜、沈黙、そして祈り…狂気の1ラップ決戦を見守るレッドブルのガレージとフェルスタッペンのオンボード同期動画

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歓喜、沈黙、そして祈り…狂気の1ラップ決戦を見守るレッドブル・ホンダのガレージ内を収めた映像と、世界選手権王座を懸けてルイス・ハミルトン(メルセデス)と決闘を繰り広げるマックス・フェルスタッペンのオンボード映像を同期させた動画が公開された。

絶望の淵にあって導入されたセーフティーカー。そして迎えたファイナルラップ。ターン5でハミルトンをイン側から抜き去ったフェルスタッペンは、バックストレートでの逆転を防ぐべく、アウト側へと向かってハミルトンの加速を鈍らせた。

メルセデスのガレージ内ではトト・ウォルフ代表が、一旦は取り外した無線を再び手に取り「ノー!マイキー、こんなの間違ってる!」とFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシに怒りの矛先を向けた。対するレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は言葉もなく、ただひたすらにモニターを見守り続けた。

ハミルトンは続くシケインでの追い抜きが不可能と判断。続く2本目のバックストレートで逆転に照準を合わせた。そして先行する同一ポイントのライバルのトウを得て加速し、アウト側からブレーキングに持ち込んだ。だが、並びかけるのがやっとだった。

セクター3での逆転劇はないに等しいが、百戦錬磨のレッドブルのメンバー達は最後まで何が起きるか分からないのがレースだと身を持って知っている。はやる気持ちを抑え、脳裏に浮かぶまさかのドラマに恐怖し、そして祈った。

30年以上のキャリアを持つレッドブルの最高技術責任者、エイドリアン・ニューウェイが「心臓発作を起こしそうになった」のも無理はなかった。チャンピオンシップが最終戦にまでもつれ込んだ事はこれまでに何度かあるが、最終ラップまでというのは空力の鬼才をして初めての経験だった。

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合わせて公開された、2021年シーズンを通したハミルトンとフェルスタッペンのホイール・トゥ・ホイールをまとめた動画も必見だ。こうして振り返ってみると、今シーズンのこの2人が如何に激しいバトルを繰り広げ続けてきたかが改めてよく分かる。

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