レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1イギリスGPにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダの優勝争いは2021年までお預け? フェルスタッペン、長期戦を覚悟

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2020年シーズン中に、レッドブル・ホンダがメルセデスと対等に競い合う姿を期待するのは難しいかもしれない…マックス・フェルスタッペンは、マシンパフォーマンスの立て直しには長い時間が掛かるとして、長期戦を覚悟している。

フェルスタッペンとアレックス・アルボンは、意図した通りに機能しないマシンの扱いに手を焼いており、レッドブル・ホンダは3戦を終えて一度も優勝争いに絡めていない。チャンピオンシップでは55点に留まり、コンストラクターズランキングで首位を走るメルセデスとの差は66ポイントに広がり、ダブルスコアに達している。

メルセデスの背後を走るレッドブル・ホンダRB16、2020年F1ハンガリーGP予選にて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、メルセデスの背後を走るレッドブル・ホンダRB16、2020年F1ハンガリーGP予選にて

チーム代表のクリスチャン・ホーナーによれば、今季型F1マシン「RB16」にはエアロ的な「誤作動」が生じており、これが予測不可能な挙動に繋がっているという。ハンガロリンクでのレースでは、大きく回り込むタイプのコーナーでフェルスタッペンとアルボンが慌ただしくステアリングを修正し、時に派手なスピンを喫していた。

第4戦イギリスGPおよび第5戦F1-70周年GPの舞台となるシルバーストーン・サーキットは、メルセデスの牙城とも呼ぶべきコースで、2013年以降ここでメルセデス以外のドライバーがポールポジションを獲得した事はない。エンジンパワーが要求されるコース特性と今季型「W11」の相性および、これまでのパフォーマンスの優位性を考慮すると、シルバーストーンでの2連戦はメルセデスに有利な形での展開が予想される。

フェルスタッペンは苦戦が予想されるシルバーストーンでのレースに向けて、全力を尽くすことを止めはしないと語る一方、今シーズン中にコンスタントに優勝争いに加わるのは難しいとの考えを示した。

「僕が目指すのは、常にベストを尽くそうとする事だ。もちろん、毎戦で勝利を目指して戦いたいと思っているけど、今のところはそうはなっていない」とフェルスタッペン。

「僕らは理解し始めているし、改善しようと努めている。願わくば、今年の終わりか来年には、またそういったポジションに戻れることを願っている」

「当然、楽な道のりじゃないことは分かっている。メルセデスの連中だって必死に作業に取り組んでいるんだからね」

「仮に彼らを苦しめる事ができれば願ったりだけど、僕はイライラしながら黙って座り込んでいるつもりはない」

「だからと言って少しも動揺していないわけじゃないよ。だって僕だって勝ちたいし、改善させたいって思ってるんだから。チームのみんなだってそういう気持ちを持っていると思う」

「だからネガティブなことなんて何もないんだ。もしも、”僕の知ったことか。僕はただコースに足を運んで自分の仕事をして帰るだけさ”なんて態度でいるのだとしたら、それは間違っていると思う」

チームはまだ問題の核心に迫れていない様子で、これまでのところ、レッドブルがもたらした開発物は期待していた効果を発揮できていない。フェルスタッペンは、メルセデスとのギャップを縮めるために、空力学的に不安定な「RB16」の問題点を探り、これを改善すべく、シルバーストーンで大量の新パーツを投入する計画があることを明かした。

「何が機能していて、何が上手く言っていないのか。どこを改善するできるのかを確かめるために、マシンに多数の新しいパーツや異なるパーツを持ち込んでいる」とフェルスタッペン。

「1週間程度で解決できる問題じゃない。僕らにはもっと時間が必要だ。でも解決のために取り組んでいるし、正しい方向に向かっているかどうかはコース上で試してみることで分かるだろう」

F1イギリスGPのプレスカンファレンスに出席するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボン
© Getty Images / Red Bull Content Pool、F1イギリスGPのプレスカンファレンスに出席するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボン

アルボンは「クルマへの理解を深めるために、FP1とFP2を使って幾つかテストを行うつもりなんだ」と補足する。

「マックスが言っていたように、すぐに解決する事はないと思うけど、周回を重ねる毎にクルマへの理解を深める事ができる。僕はその場所に辿り着くことができると信じている」

「単に時間の問題だよ」

昨年のイギリスGPの予選でフェルスタッペンは、メルセデスから0.183秒以内に留まってみせたが、残念ながら今回はギャップが広がると予想している。

メルセデスに対するギャップを予想するよう求められたフェルスタッペンは「様々な要素に左右されるから難しい質問だね。彼らが圧倒的なチームであることは確かだし、凄く速いと思う。コンマ2秒から1秒…分からないなぁ。本当に分からない。1秒にならないことを願うよ!0.5秒以内に収まれば良いんじゃないかな」と答えた。