レッドブル、チーム内F1王座争い容認…関係悪化懸念に「ラブラブでいるつもり」とペレス&フェルスタッペン
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はセルジオ・ペレスのタイトル争いを容認する考えを示した。仮に今季の王座争いがフェルスタッペンとの一騎打ちとなれば、シーズン後半に向けてチームメイト間の関係悪化が懸念される。だが当事者達は「ラブラブ」でいるつもりだ。
第7戦モナコGPを終えてフェルスタッペンが首位、15点ビハインドのランキング3位にペレスと、時期尚早ながらも2022年のF1ドライバーズ選手権がレッドブルドライバー同士の争いに発展する可能性が出てきた。
V6ハイブリッド時代の幕開けを告げた2014年から2016年の3シーズンに渡ってメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが仁義なきタイトル争いを演じたように、チームメイト同士によるチャンピオン争いは関係悪化を想起させるが、ペレスとフェルスタッペンはその可能性を除外した。
モンテカルロ市街地コースでのレースを3位でフィニッシュしたフェルスタッペンが「関係性が変わるかどうかという点に関して言えば僕はそうは思わない」と語ると、同席していたメキシコ人初のモナコウィナー、ペレスが「僕らはこの先もラブラブでいるつもりだよね?(笑」と相棒に相槌を打った。
フェルスタッペンは「ああ、間違いなくね(笑」と同意して「変わる理由がないよ」と続けた。
「僕らはチームとして本当に上手くやってるんだ。一丸となってクルマの最適化に取り組み、チームのために働いている」
「誰かが良い仕事をしたり、自分より優れた仕事をしたりすれば、僕らはそれを認め合う事ができる」
「そうやってお互いを尊重し、最終的にベストな方が勝つ。それが凄く重要だと思うんだ」
「もちろんコース上ではベストを尽くすけど、同時にお互いを尊重しているし、チームのために毎週末、できるだけ多くのポイントを獲得できるよう頑張るだけさ」
モナコの前戦、スペインGPでは2度に渡ってペレスにチームオーダーが出されたが、RaceFansによるとホーナーはペレスのタイトル争いを容認する考えを明らかにした。
「2人のうち、どちらが世界チャンピオンになるかは我々にとっては問題じゃない」とホーナーは語る。
「もちろんコンストラクターズは非常に重要だが、マックスであろうとチェコであろうと、彼らは同じレッドブルのドライバーであり、同じようにチャンスがある」