レッドブルのRB14、ダニエル・リカルド
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2nd F1テスト2日目《総合結果》トロロッソ・ホンダ再び3強に肉薄!レッドブルがレコード更新で速さ示す

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3月7日(水)、第二回F1プレシーズンテスト2日目のセッションがカタロニア・サーキットで行われ、アストンマーチン・レッドブルのダニエル・リカルドが最速タイムと個人最多周回数の両方で自身の名を刻んだ。

昨日はESの不具合によって幾らか走行時間を失ったレッドブルだが、この日は大きなトラブルもなくリカルド一人で165周を走り込んだ。桃色ハイパーソフトで出した1分18秒047は、2008年にフェリペ・マッサが残した1分18秒339を更新し、カタロニア・サーキットの新しい非公式コースレコードとして刻まれた。

レッドブルに続いたのはメルセデスの二人。ウルトラソフトを履いたルイス・ハミルトンが2番手、同じくウルトラのバルテリ・ボッタスが3番手につけた。メルセデスは二人合わせて173周を走り込み、W09の信頼性の高さをライバル達に見せつけた。

3番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。体調不良のキミ・ライコネンに代わり急遽SF71Hのステアリングを握った。ソフトタイヤで19秒541を記録、トップのリカルドからは1.4秒遅れた。午後はライコネンがカムバック、48周を走り9番手タイムを記録した。

ブレンドン・ハートレー
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3強チームに続いたのは今日もまたトロロッソ・ホンダ。昨日のピエール・ガスリーからバトンを受け取ったブレンドン・ハートレーは、セッション終了間際にハイパーソフトに履き替え19秒823をマークし5番手。同じコンパウンドを履いたマクラーレンのフェルナンド・アロンソを上回ってみせた。

午後のセッションでシステム上のマイナートラブルが発生し、ピットレーン出口でマシンストップする場面や、12コーナーでスピンし赤旗の原因となる一幕もあったが、計119周を走り込み充実した一日を過ごした。

トロロッソ・ホンダに続いたのはマクラーレン。ハイパーソフトを履いたアロンソは、ハートレーから100分の3秒落ちの6番手タイムを記録した。昨日の電気系統とハイドロリックのトラブルに引き続き、オイルリークがマクラーレンを襲った。車体側の問題によってエンジン交換を強いられ、6時間近くの時間を失った。セッション終了数分前にかろうじてコース上に戻ったものの、54周に留まった。

躍進を予感させるルノー・スポール勢は、午前を担当したカルロス・サインツがミディアムタイヤで7番手、午後のニコ・ヒュルケンベルグがスーパーソフトタイヤで11番タイムをマークした。この日二人が重ねた周回数は190に達し、チーム別では最も多くのラップを走り込んだ。

テスト2日目のバルセロナは晴天に恵まれ、正午には気温14℃、路面温度30℃を超えるまでに暖かくなった。この日公式の昼休みは設定されず、セッションは現地9時から18時まで休みなく進められた。

第二回 F1合同テスト2日目 順位結果

Pos. Driver Team Time Tyre Lap
1 ダニエル・リカルド レッドブル 1分18秒047 ハイパーソフト 165
2 ルイス・ハミルトン メルセデス 1分18秒400 ウルトラソフト 90
3 バルテリ・ボッタス メルセデス 1分18秒560 ウルトラソフト 82
4 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1分19秒541 ソフト 66
5 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1分19秒823 ハイパーソフト 118
6 フェルナンド・アロンソ マクラ-レン 1分19秒856 ハイパーソフト 54
7 カルロス・サインツ ルノー 1分20秒042 ミディアム 88
8 ロマン・グロージャン ハース 1分20秒237 ソフト 75
9 キミ・ライコネン フェラーリ 1分20秒242 ソフト 46
10 ランス・ストロール ウィリアムズ 1分20秒349 ソフト 63
11 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1分20秒758 スーパーソフト 102
12 エステバン・オコン フォース・インディア 1分20秒805 ソフト 130
13 シャルル・ルクレール ザウバー 1分20秒918 スーパーソフト 160
14 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ 1分22秒350 ソフト 77