ホンダF1、メルセデスを凌ぐ四日間計324周の最多周回「前向きな一步」第一回 F1バルセロナテスト4日目
今シーズンのF1勢力図を占う第一回プレシーズンテストが1日、遂に幕を閉じた。注目のトロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートレーが95周、ピエール・ガスリーが229周の4日間計324周を走破し、メルセデスやフェラーリを凌ぐ最多周回数を記録した。
同じカタロニア・サーキットで開催された昨年の冬季テストでは、ホンダは度重なる信頼性のトラブルに見舞われ、メルセデスの3分の1程の距離しか走る事が出来ず9番目の周回数に甘んじた。
「最優先事項はマイレージを稼ぐこと」テストに先立ってこのように明言していたトロロッソのジェームス・キーは、この4日間を振り返り「ずば抜けた成果」と評価した。
ホンダのF1プロジェクトの現場を統括する田辺豊治テクニカル・ディレクターも「程よく満足。レッドブル・トロロッソ・ホンダとして前向きな一步」と述べ評価。だが、「2回目のテストまでに残されたのはほんの数日」と付け加え、気を引き締める。
前向きな一步、結果に程よく満足
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
夜通し続いた雨のために、4日目のテストはウェットコンディションからスタートしました。お昼後に路面が乾いたので、我々はスリックタイヤに履き替える事を決めました。気温も上がってくれましたので、最終的には真っ当な状況の中で走る事が出来ました。
ピエールが147周を走りきってくれたお陰で、とても生産的なセッションとなりました。ドライコンディションになってからは、ファンクションの確認と並行して、パワーユニットのベストなセッティングを見つけるための作業に取り掛かりました。
幾つかのロングランをこなした事で、実際のレースに有益なデータを集める事が出来ました。トラブルなくプログラムの大部分を消化することが出来ましたので、今回の1回目のテストには程よく満足しています。レッドブル・トロロッソ・ホンダとして挑んだ最初の重要なテストで、前向きな一步を踏み出せたと考えています。
冬季テストの最後の4日間に向けて残されているのは僅かに数日のみです。可能な限り準備をすすめるべく、集めたデータをより深く分析していきます。
第一回F1合同テスト チーム別合計周回数
チーム | 総周回数 |
---|---|
トロロッソ・ホンダ | 324 |
メルセデス | 306 |
フェラーリ | 298 |
ザウバー | 283 |
ウィリアムズ | 274 |
ルノー | 273 |
マクラーレン | 260 |
レッドブル | 209 |
ハース | 186 |
フォース・インディア | 166 |
第二回目のF1プレシーズンテストは、来週3月6日(火)から9日(金)までの4日間、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。