テスト6日目最速のカルロス・サインツ「2019年のルノーF1エンジンは大きく前進」
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バルセロナ合同テスト6日目のセッションで全体のトップタイムをマークしたマクラーレンのカルロス・サインツは、2019年仕様のルノー製F1パワーユニット「E-TECH 19」は、昨年と比べて大きく前進しているとの見解を示した。
マクラーレンは前日の5日目にもランド・ノリスがファステストを記録。他のトップチームが硬めのコンパウンドで走行していたという事実はあれど、2日連続でタイムシートの最上部を占拠した。
「現時点で言えることは殆ど無いけど、一段階向上しているように思う」昨季ワークスルノーに籍を置いていたサインツは、フランス製エンジンの性能が昨年と比較して向上しているとの認識を示した。
「開幕オーストラリアGPでのトップスピードを見てみない事には、向上の程度がどれほど優れているのかは判断出来ない。ライバルも同じ様に大きく改善しているかもしれないからね」
「でも第一印象としては、エンジンは大きくステップアップしていると実感してる。ルノーは正しい方向に向かっていると思う」
本テストにおいて度々マイナートラブルを抱えているMCL34だが、この日は全体の最多タイに並ぶ130周を走破。徐々に帳尻を合わせてきている。
「良い1日だったよ。大量に走り込めたし、レースシミュレーションも殆ど完了する事が出来た。細かなトラブルもあったけど、走るたびに信頼性は良くなってるし、この調子で進んでいければと思ってる」
「タイムシートは重視していない。ライバルとの力関係に頭を使うよりは、目の前のテストに集中する方が大事だからね。これまでの6日間を振り返ってエンジニアと一緒に良い点と悪い点を洗い出し、金曜の最終テストに最善の状態で臨みたいと思ってる」
この日サインツが刻んだベストタイムは、16秒台目前の1分17秒144。C4コンパウンドでの計測であった。C3コンパウンド最速を記録したフェラーリのセバスチャン・ベッテルは1分18秒195。コンパウンドの違いによるタイム差が約0.6秒である事から、燃料搭載量を除外して考えれば決して悪い数値ではない。
しかしながら、F1での5シーズン目を迎えるサインツは、状況を冷静に見つめている。
「今日の僕のラップタイムは速かったとは思うけど、フェラーリやメルセデス、レッドブルの連中はもっと速いはずだ」