ホンダF1、連日の200周超え「イレギュラーな展開にも関わらず、堅実に周回」F1テスト6日目
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2月27日(水)に行われたF1バルセロナ合同テスト6日目を振り返った。
ホンダ陣営はこの日、レッドブルRB15のテストを担当したマックス・フェルスタッペンが、中間コンパウンドのC3タイヤで6番手タイムを記録。午後一には全チーム最速で100周の大台を突破した。コースオフを喫した事でギアボックスに懸念点が発生したものの、決勝レースを想定したフルシミュレーションを行うなどして、最終的に合計128周を走り込んだ。
ホンダエンジンRA619Hを搭載するもう一台のマシン、スクーデリア・トロロッソSTR14はダニール・クビアトが走行を担当。C4コンパウンドを履いてフェルスタッペンからコンマ3秒遅れの7番手タイムをマーク。一日を通して101周を走破した。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルがクラッシュを喫し、セッションが40分間に渡って中断されるなど、走行に支障をきたす場面もあったが、ホンダ勢としては2チーム合わせてトータル229周。第一回テストからのスムーズな流れを上手く繋いで、開幕戦に向けていち早く仕上げのフェーズに入った。
ホンダF1「イレギュラーな展開だったが、堅実に周回」
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日は今回のウインターテストで最もイレギュラーな要素が多かった一日でした。午前も午後も赤旗中断やその他の要因によって、計画していたほどの周回を重ねることが出来なかったのです。ですが、そのような状況の中でも、トロ・ロッソ、レッドブル両チームともに100周以上を走行し、パワーユニットとしては今日も大きなトラブルのない一日になりました。
テストも残すところ2日のみとなりましたので、チームとともに限られた時間を効率的に使いながら、残りのプログラムに臨みたいと思っています。
5日目に続きこの日もマクラーレンがトップタイム。スーパーソフト相当のC4コンパウンドで1分17秒144を記録した。2番手はC5を履いたレーシングポイントのセルジオ・ペレス。3番手には、クラッシュによって走行時間の半分以上を失ったフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。
第二回F1バルセロナ合同テスト7日目のセッションは、28日(木)現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。