SF90のピット作業を行うスクーデリア・フェラーリのクルー、F1バルセロナテスト初日
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ベッテルとフェラーリが”完璧な”スタート「タイムにはまだ余裕がある」F1合同テスト初日

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スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、2月18日(月)に行われたF1バルセロナ合同テスト初日を振り返った。

初日にSF90のステアリングを握ったベッテルは午前中に72周、午後に97周を付け加え、一日を通して全車最多となる169周を走り込んだ。チームはまずはじめに、マシンの全システムをチェック。その後はさまざまなセットアップを施してクルマの基本性能を確かめた。

計画されていた走行プログラムは全てトラブルフリーで完了。ベッテルはコンパウンドの違いにマシンの挙動を分析するため、様々な硬さのタイヤを履きマシンを走らせた。結局午前中にマークした1分18秒161がファステストとなり、最多周回だけでなく最速タイムを記録するという、これ以上ない最高のスタートを切ることとなった。

まさにベスト、タイムには余裕すらあった

セバスチャン・ベッテル順位:1番手、周回数:169

これ以上良い一日は期待できなかっただろうね。信じられない位に素晴らしい事さ。車は本当に上手く機能していたし、プログラムを阻害するようなトラブルもなかった。思い通りに計画を実行に移す事が出来たし、ラップタイムにはまだ余裕すらあった。

シェイクダウンでの最初の印象は良かったし力強かった。それは今日も変わっていないよ。クルマはちゃんと機能していて快適にドライブできる。十分に周回数を稼げたし、今夜はぐっすり寝るつもりだ。チームの誰もがみんな本当にハッピーだよ。

確かに今日はまだ初日で、何かを判断するには早すぎるけど、新しいレギュレーション変更に上手く対応してくれたファクトリーのみんなに最大限の賛辞を送りたい。皆が持ち込んでくれたマシンは見事なオペレーションにも助けられて大量に周回を重ねた。テスト初日としては完璧といって良い出来だよ。


ベッテルに続いたのはカルロス・サインツ(マクラーレン)。C4タイヤを履いていた影響は大きいものの、0.397秒差に迫った。3番手にはハースのロマン・グロージャンが続いた。

テスト2日目は、日本時間2月19日(火)現地午前9時、日本時間午後17時からスペインのカタロニア・サーキットで行われる。跳馬はベッテルに代えて、シャルル・ルクレールを起用する。