ポルシェ、意味深な「F1nally」を商標出願…レッドブルF1提携発表秒読みか

ポルシェのフォーミュラEマシン「99X エレクトリック」、2022年ソウルE-PrixにてCourtesy Of Porsche AG

レッドブルと提携して2026年よりFIA-F1世界選手権に参戦するものと見られるポルシェが「F1nally」なるワードを商標申請していた事が分かった。参戦発表は秒読み段階にあると言えそうだ。

フォルクスワーゲン傘下の2つのブランドがF1に参戦する事は公然の秘密であり、ポルシェはレッドブルとの提携によって、そしてアウディはザウバー(アルファロメオF1チーム)の買収によって、各々グリッドに加わる事が予想されている。

国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ベン・スレイエム会長は先日、2026年に導入が予定される改訂パワーユニット規定によって、新たなメーカーがF1に参入する事が決定したと仄めかした。

また、先月末にモロッコ競争協議会に提出された文書から、ポルシェがレッドブル・テクノロジー社の50%株を取得する計画を立てている事も明らかになっており、これに加えて今回、ドイツ特許商標庁への出願からポルシェのF1参戦が更に確定的なものとなった。

無論、F1とは全く関係のない出願である可能性もあるわけだが、ドイツの高性能スポーツカーメーカーが8月10日に商標出願したのは「F1nally」という言葉だった。恐らく「Finally」=「遂に」をもじったものだろう。

出願先の区分は以下の8つだ。出願に際しては、その商標を使用する商品・サービスを指定する必要がある。

  • 第14類:貴金属、宝飾品、時計
  • 第18類:鞄などの旅行用品、馬具
  • 第25類:被服、履物
  • 第28類:おもちゃ、遊戯・運動用具
  • 第35類:広告、コンサル
  • 第38類:電気通信
  • 第41類:教育、娯楽、スポーツ、文化
  • 第42類:ソフトウェア開発、デザイン、自動車を含む機械設計

第14~28類は公式グッズを想定してのものだろう。第35~42類に関してはF1事業に関連するものと言える。第42類への登録からはパワーユニット開発への関与が疑われる。

ポルシェの参戦は広く予想されている事ではあるものの、現時点ではまだレギュレーションが確定していないため正式発表には至っていない。

ただ、週内に開催が予定される世界モータースポーツ評議会(WMSC)で正式に承認される見通しで、それを経てポルシェとレッドブルの提携が正式発表されるものと見られている。

ホンダが2021年シーズンを以てF1から撤退した後、レッドブルと姉妹チームのアルファタウリは現在、「レッドブル・パワートレインズ」のバッジを付けたホンダ製F1パワーユニットを搭載しているが、この技術支援契約は2025年末を以て終了する。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは2026年以降のアルファタウリについて、レッドブルと同じPUを搭載する計画だと明かしている。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了