青色フルウェットタイヤを履いてポール・リカール・サーキットを走行するトロロッソ・ホンダSTR13
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ピレリ、2019年のF1開幕に向けて新設計のレインタイヤを開発

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F1公式タイヤサプライヤーを務める伊ピレリは、2019シーズンのF1世界選手権に新設計の雨用レインタイヤを投入する事を目指しているようだ。

「分かりづらい」との批判を受け、ピレリは2019シーズンに向けて晴れ用ドライタイヤのラインナップを整理。昨年はコンパウンド別に7色に色分けして供給していたが、2019シーズンは白:ハード、黄色:ミディアム、赤:ソフトの3色に絞り込む事が発表されている。

だが、独Auto Bildが報じたところによれば、ピレリはドライタイヤだけでなく、ウェットコンディション用の雨用コンパウンドの開発を進め、2019シーズン用に新しいフルウェットタイヤと、インターミディエイトタイヤを作り上げたという。

ピレリタイヤの雨天時のパフォーマンスについては、これまで幾度となくドライバーから避難されてきた。アクアプレーニング現象が酷いというのがその理由。排水能力が低いために、路面とタイヤの間に水が入り込んでしまい、グリップを失ってしまうというわけだ。

2017年のレギュレーション改定によって幅広のタイヤが投入された事で事態は悪化。新開発のレインタイヤは、これを改善する狙いがあるようだ。Auto Bildによると、新しいインターミディエイトタイヤは従来品と比べてウインドウが拡大しており、ドライ~ウェット間の幅広いコンディションに対応できるのだという。